2010年12月19日

在仏日本公使宅のディナー・パーティー

正木政務公使宅での個性的な
ディナー・パーティー
パリ7区は落ち着いた品格のある住宅街。住民はおしゃれで知的な人が多い。その一角にお住みになっているのが、在仏日本大使館政務公使、正木靖ご夫妻。
ディナー・パーティーのお誘いを受けて、ウキウキしながらご自宅にうかがうと、エントランスでチャーミングな夫人とそろって心地よい笑顔でお出迎え。

案内されてサロンに入ると、それがまた驚くほどの夢の世界。まるで、おとぎの国なのです。一瞬、不思議な国のアリスになったように思えるインテリア。
様々な国に赴任なさっていただけあって、東洋、西洋、アフリカ、中近東などいろいろな国のオブジェが相まって、部屋全体に独自の雰囲気をかもし出しているのです。色も豊富ならフォルムも豊富。それでいて違和感がない。これはおしゃれな夫人のセンスの賜物。

オブジェのような
アーティスティックなカナッペ
次々と招待客がいらして20人ほど集まり、豊かな話題を交わしながら立食。
その内容もまた個性的。通常の和食パーティーとは、一味どころか三味くらい違う。色とりどりのカナッペの後、いなり寿司とかカレーライスなのです。これがどれもおいしく、ついつい食べ過ぎてしまう。今パリで大人気のカップラーメンもある。
飲みものもワインの他に、日本酒、日本のビール、カルピスもあり、フランス人は「カルピス?」と可愛らしい質問。確かにフランスにはない飲み物。

デザートも終わりがないように続くのです。
なんと子供時代を思い出させる鯛焼きがあり、おせんべい、アイスクリーム、チョコレート、リーチ、チーズ。そしてソバ茶。

こうした独自のアイディアはフランス人にすごく受ける。勿論、日本人にもです。話題は果てしなく続き、真夜中になっても誰も帰りたくない。パリは本当に社交が楽しい街。雪の降る12月の、思い出に残るひとときでした。