今日はワタシのバースディよ |
エーッ、ぜんぜんしらなかったの?
ちょっとショック。
でも興味ないってことではないわよね。
「一年に一度のことだから、ハデにお祝いしましょうね」
といったのは、もちろんママン。
お誕生日が一年に二回も三回もある人なんて、この世がいかに広くてもいないわよね。
「毎年プレゼントをナニにするか、ほんとうに頭がいたいわ」
そういいながらアパルトマンを出て行って、待つこと3時間。
あッ ナニかある |
「ああ、疲れた。足が痛いわ。でもね、君の大事な日だから、がんばっていろいろと見たけれど、なかなか適当なものがない。結局、これにしたの」
ワタシの目の前でヒラヒラと見せたのは小さな箱。開けてみると、ケーキが入っているの。
「君がケーキを食べないことはしっているけれど、ホラ、日本ではよく言うのよ、目で食べるって。だから君もそうしてね。後は私が責任とるから」
そういえば、小さいケーキの箱の他に、ナニか包みがあるじゃないの。
「それはナ~ニ?」
「あ、これね、これは私のお洋服よ。君のプレゼントを探し歩いている間に、いくつかのお洋服のお店によったの。ぴったりのがあったから買ったまでよ」