2011年11月15日

マリー・アントワネットのバスルーム公開

マリー・アントワネット
革命で大々的に破壊されたマリー・アントワネットのバスルーム。長年の修理が終わりいよいよ公開。

バスルームといえども広々とした部屋で、床は黒と白の大理石。壁にはフェミニンな浮き彫りが施され、一日中いたいほど優雅で素晴らしい。バスタブの他にベッドがあるのが不思議ですが、これはちょっと一休みしたいときのためとか。

王家の人は通常ふたつのバスタブを置いていました。
ひとつは体を洗うためで、もうひとつは石鹸を洗い流すため。部屋は、もちろん、湯冷めしないようにたっぷりと温めていました。

マリー・アントワネットのバスルームは、何度か場所が変わりましたが、今回公開されたのは 二階の王妃のベッドルームの左にあるドアを開け、階下におりたところ。王妃はこの細い階段を通って直接バスルームに行っていました。
時代によっては、足つきバスタブをベッドルームに運んでもらっていたこともありました。

フェミニンな
マリー・アントワネットのバスルーム
photosEPV/C.Milet
女官や侍女に体を見られたくなかったマリー・アントワネットは、フランネルの長い服を着てバスタブに入っていたし、そこから出るときには大きなシーツを広げて、誰にも見られないようにしていたのです。
再現されたバスルームには三人の女性がいます。マリー・アントワネット、女官カンバン夫人、侍女。その三人のドレスは驚くべきことに紙製。見事な細工に驚嘆。そのほかのインテリア製品も興味あるものばかり。

ヴェルサイユはあまり衛生的でなかったように伝えられていますが、それは医師たちが、水が伝染する病気の素因を含ん
でいるなどと信じていたため。
体も顔も水を使わず、
乾いたタオルなどで
こすったり。その後香水。
                                                                          
                                                                
時代が進んで、それがまったく根拠のないことがわかり、バスル
ームが重視されることになりました。
マリー・アントワネットのバスルーム見学には予約が必要。
王妃のプライベートな部分を垣間見られることは、貴重です。

ヴェルサイユ宮殿
℡ 01ー3083ー7800