2012年1月4日

ジャンヌ・ダルク生誕600年記念

ジャンヌ・ダルク
「フランスを救った少女」と呼ばれるジャンヌ・ダルクが生まれたのは、1412年1月5日から6日にかけてのこと。
ということで今年は何と600年記念。
このように書いていると、彼女がいかに古い時代の人だったか実感がわいてきます。

ロレーヌ地方の無名の村ドムレミに生まれたジャンヌには、姉が一人兄弟が三人がいました。両親もまじめで働き者だったようです。

ドムレミの生家
手広く農業を営んでいたために、ジャンヌの家族は結構裕福な生活をしていました。
恵まれない人を宿泊させてたこともあった、やさしい家族だったのです。

ジャンヌは生後三日目に、生家のすぐ隣にある教会で洗礼を受け、そのとき使用した洗礼盤が今でも教会内に残ってます。
それを目にするとやはり感激。

13歳ころから自宅の庭でお告げを耳にするようになったジャンヌは、その声が告げるとおりに行動するようになります。

洗礼を受けた教会
この左隣が生家
当時フランスはイギリスとの戦いが続いていました。
イギリス国王がフランス国王の座も主張し、それにドムレミ界隈をおさめていたフランスの敵ブルゴーニュが加担し、スランスは窮地に追い込まれていたのです。

「声」は、フランスの王太子軍を助け、国王の座につけるようにとジャンヌに命じ、彼女は見事にそれを実現。
神の望みはそれで終わったはず。

ところが、平和を望む国王とは反対に、戦闘的だったジャンヌは戦いを続け、ついにブルゴーニュ軍につかまり、イギリスに売り渡され、裁判で魔女の判決を受け、
19歳で火刑。

ジャンヌのドラマティックな短い人生は、フランスだけでなく世界中で語られ、美化され、伝説的な存在になっています。

フランスではナポレオン以上に人気があるジャンヌ。
その生家訪問をご希望の人は、ますナンシーまでTGVで行き、
そこから車で約30分。
かわいらしい静かな村で、親切な人ばかり。

生家は公開されているので、誰でも訪問可能。
空気が澄み切り、のどかで、どこからかジャンヌの声が聞こえてくるようです。
この記念すべき年に訪問するのは、いい思い出になるはず。
好奇心旺盛な私も行きたいです。