2012年7月7日

節子さんの展覧会


節子さんのエクスポジションの
ポスター
彼女の作品です。
バルテュス未亡人、節子 クロソフスカ・ド・ローラさんの個展がエクス・アン・プロヴァンスで開会中です。著名な画家ポール・セザンヌのアトリエがその会場。

セザンヌが後年に大作を手がけていたそのアトリエには、セザンヌ直筆の手紙や静物画のモチーフとなったオブジェ、絵の具などが残っていて、感激に身も心も震えないではいない貴重な空間。

セザンヌのアトリエ前で
中央、節子さん、右、木曽陽子さん
そのアトリエに節子さんの作品が2点、そして庭園内の小館に数点の作品が展示されていて、こじんまりとしているだけに身近で観賞でき、節子さんの日本女性としてのデリケートな感覚がひしひしと伝わってきます。

さらにツーリスト・オフィスの広いホールの一角には、節子さんの話題作、絵物語「動物裁判」の原画のほか挿絵、日本画、写真も多数展示。

このように、今、エクス・アン・プロヴァンス市で節子さんの多岐にわたる作品をたっぷりと堪能できます。彼女の作品を見ていると、身近な日常的な品への優しさがこもった愛情が感じられ、いろいろと教えられることが多いのです。


ツーリスト・オフィスの展示会場
オープニングに先駆けた7月5日のヴェルニサージュはセザンヌのアトリエで行われ、
市の重要人物が多数お出でになり、
節子さんを称え、その後庭園でカクテル。
続いて重厚な旧大司教邸でブュッフェ・ディナー、
さらにその中庭で「フィガロの結婚」のオペラ観賞。
朝一時まで続いたオペラは現代に適したニューヴァージョン。
その演出と出演者の技量は最高。
かつてはバルテュスもオペラの舞台装飾をてがけたこともあったとのこと。
この日は夢の連続のような日でした。

節子さんの展覧会は8月26日まで。