ワタシ自身がプレゼントの パケージングみたいネ |
ネ、きょうがワタシのたいせつな日だって
知っていた?
そう、バースディ。
ランランラ~ン。
7月17日で15さいになったの。
すごいでしょ?
まあ、外見的にはあまりかわって見えないでしょ。
それというのも、毎日の心をこめた
お手入れのおかげョ。
「君はいいわね、シミもしわも見えなくて」
ママンはいつもの通り
ワタシの美貌にやきもちやいています。
それもしかたないというもの。
生まれつきだからネ。
おリボンは首じゃなくて頭にしてと いったら、ナンだかお耳が4つあるみたい。 |
だれもがほんとうの年をいうと
びっくりするの。
「まあ、毛がいっぱいはえているからアラが見えないだけよね。
それと、ぜったいにはげないアイラインもひいているし」
「アイライン?」
「そう、君の目のまわりが
黒いラインで囲まれているじゃない。それをアイラインっていうのよ」
べつにワタシがこのんでつけたのではなくって、これも 生まれつきなのに。
それでもう少し工夫してもらった結果が これ。 |
そういえば、あの人、
ワタシの目がすごく気に入っているみたい。
まるでネコみたい」
「?・・・・??」
これでもワタシほんもののネコのつもりなんだけど・・・
ママンといると
気がおかしくなってしまうわ。
今年もママンは自分が食べたいケーキを買ってきて、 幸せそうに食べています。
気に入ったのでプロフィルもお見せしま~す。 |
「あッ そうね、そうね」
といいながらも、ケーキから離れないひどい人。
「でもね、君はもうおもちゃをほしがる年でもないじゃない」
それでも やはり気になったのか、タンスからリボンを出してワタシの首に巻きつけて
「ハーイ、これ。これがバースディプレゼントよ」
だって。
おリボンをつけると、自分自身がプレゼントになったみたいな変な気分。
頭につけたらどうかしらっていうと、すなおに髪飾りにしてくれたの。
どう、たまにはこうしたおしゃれもいいかもネ。
それにしても今年のバースディはずいぶんとかわった日でした。