2013年10月27日
パリ 秋です。
10月も末。
木々はすっかり秋の色。
紅葉した美しい姿を見せているのもあれば、
葉を全部失って寂しそうなのもある。
秋はアートの展覧会も多く、そのためか、
何となく芸術が育つ季節のように思えてならない。
絵が描けそうな、詩を綴れそうな気がするのはパリだから?かも。
枯葉が不規則に散っている
人気のない小道を見るにつけ、
ポツンと置かれた空っぽの椅子を見るにつけ、
そしてまた、
彫刻に鳥がとまっているのを見るにつけ、
そこにアートがあるように思えてならない。
公園のベンチに腰かけているときに、
子供たちの騒ぐ声が聞こえていても、
走り回っている姿を見ても、
すべてが芸術に見える心境になるのが、秋。
噴水のあがりかたも、
その周りに置かれたごく普通のいすも、
そこに腰かけておしゃべりしたり、新聞や本を読む人も、
枯葉をお掃除する人も、何もかもが絵になっている。
パリジャンは自己中心の人が多く、
苛立つことも多いけれど、
その彼らが作った街なのだと、その彼らが住んでいる街なのだ思うと、すぐに許してしまう。
彼らは、きっとみな、アーティストなのだ、
そう思うと、パリ市民はアーティストにつきものの気難しさを持っているのだと解釈できる。
ひときわの趣を放つパリの秋。
一番好きな季節です。
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センス磨きのエッセンス