王国貴族のテーブル製品。 大きなため息が出るばかり。 |
今プティ・パレがクリスタルの輝きで眩しいほどです。
クリスタル製品の王者バカラが、フランス国王ルイ15世の庇護のもとにロレーヌ地方に誕生して今年で250年。
それを記念して、1855年から1937年の間に製作された主だった作品をプティ・パレで展示。
フランスが誇る美術工芸品の素晴らしさを、心行くまで堪能できます。
ベリー公爵夫人の化粧台と椅子 19世紀の作品。典雅な香りが 漂っています。 |
椅子や化粧台にもバカラのクリスタルを使用していて、このような製品を日常生活で使っていた人もいたのかと、世の中の広さにいまさらながらびっくり。
ロシア最後の皇帝ニコライ二世や、インドのマハラジャ、アメリカ大統領のグラスなども展示してあり、権力者の豪奢な生活を垣間見ることもできます。
当時の様子を表す絵や写真も展示されているので、その時代のアール・ド・ヴィーヴルがいかなるものか、心の奥深くまで伝わります。
フランス人の卓越した美的感覚、熟練の技、伝統を継承する職人魂が、このような素晴らしい製品を生み、今でも継続しているのかと思うと、この国への評価や賞賛が強まります。
フランス人は頑固なところがあるけれど、
それがこうした伝統をいつまでも持続させているのでしょう。
2015年1月4日まで開催。