明るいブルーの瞳は限りなく澄んでいる。これほど澄み切った瞳の持ち主であるからには、清潔な政治家だとしか思えない。彼ならきっと何かいいことをするはず、と多くの人が信頼を寄せても不思議ではない。話し方も明確だし、知的な発言内容はとっても魅力的。恐れを抱かず、バリバリと自分の考えを述べるマクロンは、政界の風雲児。「私は社会党だけど、今の社会党には不満だ」などと、はっきり言うのだから気持ちいい。
政治家の私生活には、通常、興味を持たないフランス人だけど、マクロンは別。様々なメディアが 取り上げているほど、興味深い。そのほとんどが、彼の夫人に集中している。
報道によると、彼の愛妻ブリジットは24歳年上。高校のときのフランス語教師だったブリジットに、すっかり夢中になったマクロンは、将来結婚すると宣言したそう。その時彼は17歳。彼女には夫がいて、3人の子供の母でもあった。にもかかわらず、 マクロンはあきらめず、ついに彼女と結婚。それが2007年、彼が29歳のとき。
マクロン夫人の写真を見ると、どれもハツラツとしている。自分の長所を生かすお洒落を知っていて、ショートカット、ミニスカートが良く似合い、あふれるほどの笑顔がこの上なくチャーミング。輝くばかりのオーラが全身から放たれているのが、メディアを通しても伝わってくる。孫もいるけれど、そんな雰囲気はまったく感じられない。人生を大いに楽しんでいるのがわかる。知性、教養、話術にも富むブリジット夫人。
20歳以上も若い、しかも、有能な青年に愛されるなんて、まるで小説の世界。やはりフランスはいい。女性の女性としての命が長い国なのです。年を重ねるに従って生まれる魅力を、ちゃんと分かってくれるのですね。
フランスに活力と改革をもたらせるために、突如、出現したような魅了的な マクロンと夫人。2017年の大統領選挙出馬を強く願っている人も多い。今後の動きが楽しみです。