ブレゲ=サバン(5号線)
高級時計で有名なブレゲと、18世紀のパリ市参事官サバンに捧げられた駅名。
200年以上の歴史を誇る時計メーカー、ブレゲの創立者、 アブラアン=ルイ・ブレゲ。 |
工房をパリ発祥地のシテ島に構え、時計をアートに昇格させたブレゲは、複雑時計でも名を成しフランス王家ご愛用となります。
ナポレオンの妹、 ナポリ王妃カロリーヌ・ミュラ。 |
ブレゲは前にも増して画期的な時計の開発をなし、1812年、ブレスレット時計を創作し、ナポレオンの妹ナポリ王妃が購入します。ナポレオン自身もブレゲの時計を愛用していました。
ブレゲに超複雑時計を注文したマリー・アントワネット。 |
可能な限りの機能を備えた時計をという王妃の希望をかなえようと、凝りに凝ったブレゲは製作にかかります。
けれども革命で王妃は捕らわれの身となり、処刑されます。
ブレゲはその後も王妃がオーダーした時計製作を続けていましたが、完成前の1823年に76歳の生涯をパリでとじます。
マリー・アントワネットがオーダーした、 世界でもっとも複雑機構の時計のレプリカ。 |
この時計はその後数人のコレクターの手を経て、エルサレムの美術館に入ります。が、1983年に盗まれ、2007年に奇跡的に発見されます。
その間に様々な資料をもとにブレゲはレプリカを製作し、世界中の時計ファンを感動させました。
これほど著名なブレゲに対し、サバンに関しての資料はほとんどなく、アブラアン=ルイ・ブレゲと同時代のパリ市参事官だったことしか分かりません。
コメントを投稿