2017年10月20日

ホット・チョコレートのシーズン

ホット・チョコレートの宣伝を、あちらこちらで見かけるシーズン到来。

固形チョコとミルクで作るこの飲み物は、健康にもいいし体が一瞬のうちにホカホカ。こってりした濃厚な味がパリジャン、パリジェンヌのお気に入りのようです。

似通った味のココアは、粉末チョコを使用するので味が薄めです。

ホット・チョコレートはフランス語ではショコラ・ショ。
抹茶やアイスクリーム、ホイップクリーム、ナッツなどを加えたのもありますが、私は純粋なショコラ・ショが好き。

心を誘うホームメイドのホット・チョコレートの宣伝。
秋のパリにぴったり。
チョコレート(カカオ豆)は中央アメリカで栽培されていた。 

それを
第一説 コロンブスがスペインにもたらす。
第二説 メキシコ高原のアステカ帝国を征服したコルテスが
    本国スペインに紹介。

いずれにしても、ヨーロッパで最初にチョコレートが登場したのはスペイン。

1615年、スペイン王女アンヌ・ドートリッシュが国王ルイ13世と結婚したときにフランスに持参。

続いて、ルイ14世と結婚したスペイン王女マリー・テレーズ・ドートリッシュが、チョコレートを飲む習慣を宮廷に広める。
ルイ13世と結婚したアンヌ・ドートリッシュ。
ルイ14世とマリー・テレーズ・ドートリッシュの結婚式。
1660年6月9日。
このような経緯でチョコレートがフランス宮廷で愛飲されるようになりました。

ルイ15世はプライベートキッチンでショコラ・ショを自分で作っていたほどの愛好家。

国王のレシピは・・・・
お湯と同じ分量の固形チョコを入れ弱火でゆっくり溶かす。
飲む直前に卵の黄身を入れ、沸騰しないように気を配りながら弱い火にかけ、かき混ぜる。

マリー・アントワネットが1770年に王太子、後のルイ16世に嫁いだとき、自分のチョコレート職人を来させます。その職人によって新しいレシピが生まれ、オレンジの花やアーモンドが加えられます。

国王一家を模倣して貴族たちも愛飲するようになり、やがて国民の間にも広がっていったのです。

古き良き時代から、特にご婦人に愛されていたショコラ・ショ。
チョコレートを飲む習慣はマヤ文明の時代からあったそうですが、ショコラ・ショはなぜかパリにふさわしい味に思えます。寒い日はこれに限る。