私が特に心をひかれるのは「王妃の寝室」。そこで目にする華やぎには格別なオーラがあり、見るたびに高揚を覚えます。先日その部屋をゆっくり訪問できたのはとても幸せなことでした。
王妃の居室に向かう「王妃の階段」 |
絢爛豪華なヴェルサイユ宮殿ならではの ゴージャスな「王妃の寝室」 |
王妃の胸像をこれほどまじかに見れて感謝、感激。 「メルシ― ムッシュー」 |
王朝時代の緻密なフランス職人技は驚異的。 過去のこうした技が 途切れることなく現在でも継承されているのが素晴らしい。 |
当時の時計が今でも正確に時を刻んでいます。 あまり知られていませんがフランスの時計技術は 大変優れていたのです。 今は時計と言えばスイスですが、16世紀まではフランスが世界一でした。 1517年、ドイツでルターが始めた宗教改革の影響を受け、 新教に改宗したフランスの技術者たちが弾圧からスイスに逃れ、 そこで時計作りに励むようになったのです。 |
今回特別な計らいで通常近寄れない箇所にまで入ることができ、ディテールまで見れたことは大変貴重でした。マリー・アントワネットに関する本や雑誌の原稿も何度も書いたので、その主人公の息吹を感じられる部屋には特有の思いがあるのです。
ルイ14世が建築させ、ルイ15世が楽しみ、ルイ16世が責任を取らされたとフランス人が語るヴェルサイユ宮殿。宮殿の規模も、絢爛豪華な装飾も、幾何学様式の広大な庭園も、そこで繰り広げられていた宮廷生活の華やぎも、いろいろな国を訪れれば訪れるほど比類なきものだと思います。
ヴェルサイユ宮殿が放っていた過去の栄華の輝きが、今でもフランスに特有の威厳と煌めきを与えているようにさえ思えます。
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