2019年10月17日

マリー・アントワネット展

シテ島のコンシエルジュリーで「マリー・アントワネット、イメージの変貌」展が、王妃処刑の日である10月16日から開催されています。

2020年1月26日まで続くこの展覧会は、ヴェルサイユ宮殿、国立図書館、フランス革命博物館、国立古文書館、カルナヴァレ博物館所蔵の品々の他、今まで公開されたことがない個人秘蔵の貴重な資料やオブジェもあり、感慨もひとしおです。マリー・アントワネットを描いた肖像画はもちろんのこと、靴、食器、監獄で被っていた帽子、裁判に臨むときに付けていたベルトの一部、手紙なども興味深いし、王妃を描いたソフィア・コッポラの映画の抜粋や、インスピレーションを受けてクリエイトしたデザイナー、ガリアーノのドレス、思い切った風刺画など、約200点に及ぶ展示品は多岐にわたっています。展示会場がマリー・アントワネットが最後の日々を送っていたコンシエルジュリーであるがために、格別な思いを抱かないではいられません。

捕らわれていたマリー・アントワネットが
使用していたシュミーズ。
タンプル塔で被っていた帽子のようなヘアバンド。
右下は裁判の際に付けていたベルトの一部。
コンシエルジュリーの王妃の独房の錠前。
王妃お気に入りの別邸プティ・トリアノンで使用していた、
暖炉用衝立。王妃好みの植物のモチーフ。
日本の焼き物のモチーフと色合いを好み、
そこからインスピレーションを得てクリエイトしたセーヴル焼き。
左は王子、王女の養育係りトゥルゼル夫人お守り。
十字架の形で国王一家のそれぞれの髪の毛が小さいケースに入っています。

右は王妃が処刑の日にはいていた靴で、
それを高位の貴族が買い取り秘宝にしていました。

手を縛られた王妃の素焼きの像。
18世紀の王妃に関する書物。


マリー・アントワネット特有の大掛かりなヘアスタイルを紙で実現。
ジョン・ガリアーノによるマリー・アントワネットへのオマージュの作品。

クリスチャン・ルブタンが王妃からインスピレーションを得て、
前代未聞の靴をクリエイト。

とても充実した内容で、またすぐに行きたいほど。