一年の終わりの12月31日は、フランスではサン・シルヴェストルと呼びます。シルヴェストルは3世紀のローマ教皇で、亡くなったのが335年12月31日でした。当時のローマ帝国のコンスタンティヌス皇帝が、帝国の首都をローマからビザンティンに移したために、ローマの司教だったシルヴェストルが実権を握るようになったのです。そういえば、前ローマ教皇べネディクト16世が亡くなったのは2022年12月31日でした。
この日の夜には、毎年エッフェル塔や凱旋門で花火が打ちあげられますが、コロナのために2年間、それもなく、寂しいサン・シルヴェストルでした。今年は3年ぶりに華やかな祭典となり、凱旋門ではライブがあったり花火も華やかに打ち上げられ、大変な賑わい。情報によると約100万人も集まったそう。外国からのツーリストも多く、この日のためにわざわざ飛行機でパリにきたのです。
何が起きるか予想がつかないので、シャンゼリゼのブティックは用心のために頑丈なバリケードで守り、警備も厳重。でも集まった人々は、はち切れそうな笑顔で新しい年を迎えました。
厳重な警戒。ブティックはバリケードで防衛。 |
フランスの3色旗が凱旋門にうつり出されると大歓声。 ごもっとも。 |
煌びやかな花火が立て続けにあがり、 その美しさに感動し、誰もがフランス愛国者になる一瞬。 |
シャンゼリゼ全体からカウントダウンの大合唱か空高く舞い上がり、 5,4,3、2、1そして0になった途端に 2023年の文字が凱旋門に現われ、熱狂は最高潮。 |
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