2023年1月13日

ショパン終焉の部屋を訪問

以前ブログに書いたように、ピアノの詩人ショパンが生涯を閉じたのは、ヴァンドーム 広場12番地の館で、現在は高級宝飾店ショーメの本店です。

詳しいことは 6月3日のブログに書きました

昨年、ショパンが最後の日々を送り、息を引き取った部屋を訪問する予定だったのが、延期され昨日やっと実現しました。この部屋はショーメの回顧展やニュー・コレクション発表、パーティーなどで数回訪れましたが、いつも特別な装飾が施され、ショパンの時代の様子が感じられなかったので、今回は大きな期待を抱いていました。

ショパンの時代と変わらない階段。
かつての貴族館だけあって幅広い豪華な大理石の階段。
皆、ワクワクしながらのぼりました。


招待されたのは10人。しかもショパン専門家の解説付きとあって、内容豊かでとても感激しました。ショパンが暮らしていたのは、中庭に面した2階で、窓から太陽が差し込み、病で衰弱していたショパンは、大変気に入っていたのです。けれども日が経つに連れて健康が悪化し、オーナーの好意でヴァンドーム広場に面した大きなサロンに移り、そこにピアノを置き、静養していたのですが、力尽き、そのサロンで親しい人にかこまれながら、生涯を閉じました。

2階のサロン。この部屋でショパンは最後の日々を過ごしていました。
彼は最後まで健康を取り戻せると思っていたそうです。

高い天井、宮殿のような装飾。家具も立派だったようです。
ショパン愛用のピアノも置かれていました。


窓から均整が取れたヴァンドーム広場が一望できます。
ナポレオン皇帝が君臨する円柱を、ショパンはどう思っていたでしょう。
ナポレオンとショパンの故郷ポーランドは深い関係があるのです。

ヴァンドーム広場に面したサロンに移る前に、
ショパンが暮らしていた、中庭に面した部屋は2階にあり、
1階にはキッチンや世話をする人の部屋がありました。

貴重な逸話もたくさん知って、心が充分に満たされました。今後、ショーメの前を通る時は、今までと異なった想いをいだくことでしょう。