2024年3月7日

ノートルダム大聖堂 尖塔と風見鶏をパリの空の下に見る喜び

 2019年4月15日のノートルダム大聖堂の火災から、早くも5年近くたち、予定通り、2024年12月8日に再オープンします。全世界を驚愕させた大火災後、修復工事は直ちに開始され、絶えまなく続けられ、昨年末には、待ちに待った尖塔と風見鶏が設置され、多くのフランス人を感激させました。

昨日、所用でノートルダム大聖堂の近くを通ったので、気を付けて見ると、なるほど、かなり工事が進み、大聖堂は美しい姿を見せていました。

2019年に火事が起きた翌日に現場に向かい、被害の大きさに大衝撃を受けたものの、正面や横手のフライング・バットレスがほとんど無事だったのを目にした時には、これこそ奇跡だと思ったものです。でも、尖塔が炎に包まれながら崩れたのは、ほんとうに悲しかった。

それが、今では、蘇ったのだから喜びもひとしお。しかも、地上から96mの高さの尖塔の上には、新たに造った風見鶏もある。90cm、25kgの風見鶏は銅製で、全身に金箔をほどこしてあり、たとえわずかであっても、太陽光線を受けてキラキラと輝く。それを見るだけで心が温かくなります。

今から12月8日が待ち遠し~い。

着々と修復工事が進んでいる、ノートルダム大聖堂。

尖塔と風見鶏が、パリの空の下で誇らしげに姿を見せています。
遠方から見えるだけで、心に安らぎが生まれます。


人間技とは信じがたいほど複雑な足場。
ここで作業をする全ての人に敬意を表したくなる。

2019年4月15日の火災のニュースを見た翌日、急いで駆け付けました。
消防隊が忙しく作業している中、
どうにか大聖堂に近づくことができたのは幸運でした。

尖塔は無残に焼け崩れ、
ステンドグラスが美しいバラ窓も真っ黒。
この日の衝撃は5年経った今でも忘れられない。