2013年1月9日

いったい何が起きた?


長年見慣れている街並みが
ある日、突然、大変貌を遂げたら?
それが実はあったのです。
 日曜日のことでした。

オペラ通りとヴァンドーム広場の間の
通りのこと。
建物はいつもと同じなのに、
何かおかしい。
気をつけてみると、どの車も古めかしい。
新車が一台もない。
そればかりではなく、通りを歩いている人も、
古めかしい。
皆、帽子を被っているし、手袋までしている。
現代人はどこに行ってしまったの?

パトカーも見たことがないほど古いし、バスも古めかしい。
だいたい警官の制服も昔風のマントー。
昨日までなかったところにカフェさえもある。

一瞬、夢を見ているのか、あるいは私の頭がついに狂ったかと思ったほど。
「そこをどいて下さい。隠れて下さい」
ボーとしている私の耳元で誰かの声が聞こえる。
「今から数分間、カメラが回りますから」
それではっと現実に戻った私は、やっと事情が理解できました。
撮影のためにその通りを通行止めにして、
時代をすっかり変えたことを。

親切に声をかけてくれたわかい男性、多分アルバイト、に聞けば何と、
ニコル・キッドマン主演の映画で、
彼女がモナコ公妃グレースを演じるそう。何とぴったりな役。

そうなると撮影現場を
たとえ数秒間でも見た私は興味津々。
今年の末に完成だそうで
待ち焦がれています。

それにしてもびっくりしました。

パリは本当に刺激的な街。
ある日、突然、街並みが変貌するのだから。
いろいろと面白い街です。