2013年1月24日

時計、時を告げる宝飾品


ひときわの人気を呼んでいる
カルティエ

国際高級時計展をジュネーヴで開催中。
今年で23回にもなるそう。
やはり時計産業といえば、スイス。

ところが、意外と思うでしょうが、
実は、フランスも数世紀前までは時計の技術を誇っていたのです。

16世紀のこと。
フランスの進学者ジャン・カルヴァンが、宗教改革をおこなったドイツのルターに共鳴し、プロテスタントを大々的に支援。
カトリックのフランスのこと、
当然激しい断圧を受け、そのために故国を離れジュネーヴに亡命。

プロテスタントに改宗していたのは、
革新的な思想の技術関係の人々が多かった。
そうした人々がカルヴァンを追ってジュネーヴへと移住。
その中に時計職人も多数いたのです。
そこを安住の地とした彼らは、時計作りに携わり、
スイスの時計産業発展に大いに貢献。
これは今でもフランス人の誇りでもあります。


山と清涼な空気に代表されるスイスで生まれる時計は、誰もが認めるように精巧で、信頼感があります。モードの中心がパリにあるように、時計の中心はジュネーヴ。

23回目の国際高級時計展には、16店が参加。
時計といっても実用性の作品というより、デザイン、素材、テクニックなどが
まるで宝飾品のようにゴージャス。
観賞しているだけで心が浮き立ちます。
七宝焼き、ゴールド、ダイヤモンド、サワイア、ルビー・・・・目が眩むほどの貴石と、時を告げる精巧なメカニックの見事な融合はまさに芸術。


すべてカルティエの作品
ブレスレットかと思うと小さな時計がその一部にはめ込まれていたり、豪華なリングの蓋があいて時計が顔をのぞかしたり、七宝焼きの文字盤を何枚も重ねて立体感を出したり、貴石が描くお花畑の中にメカニックが組み込まれていたり。

特にカルティエの、宝飾店の王者ならではの秀でた作品が目に焼きついたまま。現実に戻るのに時間がかかりそう。

どれもこれもすばらしく歓声を上げながらたくさんの写真を撮ったけれど、買ったばかりのi phone でしたので、まだ使いこなせず、感激を呼び起こすには程遠い写真ばかり。
でも、こうした作品もあるのだという芸術の香りが少しでも伝われば幸いです。

非日常の世界に夢見心地です。