ギャレット・デ・ロワ |
お正月はパイのようなギャレットを食べるの。
それがフランスの習慣なの。
でも、ただのギャレットじゃなくて、
ギャレット・デ・ロワっていうの。
意味がわからないの?
"王さまのギャレット" っていうことなのヨ。
キリストは "世を救う人" 。
そのキリストが生まれたことをお祝いするために、
とおいところから3人の王さまがプレゼントをもって来たんだって、
ごくろう様ネ。
クラウンはどうもニガテ |
ワタシのアーカイヴを見るとわかるのよ。
4号を見てみて。そこにくわしく書いたから。
このギャレットが大好きなママンは、
クリスマスが終わるとすぐに買って食べるの。
お正月を待っていられないのネ。
それだけでなくて、
「今回のはルノートルのだけど、
カイザーのは味がちがうし、
ほら、サントノレのビオの
お店のも試さなくてはいけないし、
ダロワイヨもあるし、
ポールもあるし・・・」
ワインも どうもニガテ |
このようにエスカレートするばかり。
ワタシが知っているだけでも
5回か6回食べる人なの。
「あ~あ。この後こそ本格的にダイエットするからね」 もう、ききあきた言葉が必ずでてくるお正月。 それでも、自分だけでおいしいものを一人じめしているのに心をいためたのか
「キミも飲んでみる?」
とすすめられたのが、赤い飲み物。
「これはネ、ワインっていって飲むととっても気持ちよくなるの。 体にもいいんだって」
それほどいうのだったら、トライしてもいいかも。
色もきれいだし。
そう思って顔を近づけたけれど、
奇妙なニオイ。どうもこれはダメ。
香りをかいだだけでダウンです。
ワタシってやっぱりデリケートなのね。
あの人と違って。
これがあの人がひとり占めした クリスマスのブュッシュ |
クリスマスにはブュッシュというケーキを食べて、お正月はお餅とギャレット。
2月になるとバレンタインでチョコレート。
4月はイースターでまたまたチョコレート。
これではダイエットなんかするヒマもないわネ。
パリに住むことの苦労のひとつです。