2013年1月21日

華のパリコレです。

チュイルリー公園内に
優雅な散歩道を
クリエートしたティオールの

1月です。
パリコレの月です。
しかも華麗なオートクチュール。
雪はそうしたことも関係なく、まだ降り続いている。

パリコレの期間は、会場で見かける人々の装いが一段と華やかで、それを観察しているだけでとても楽しいのです。
抵抗しがたいほど完璧でフェミニンな
作品ばかり。
まるで夢の中を浮遊しているようです・

一番見ごたえがあるのは、クライアントと女優などのVIP。
そうした招待客は一列目にずらりと並び、人々の興味津々の視線を集めます。
カメラマンは必死なって写真、写真、そしてまた写真。

眩しいほどのフラッシュを浴び、それが後日に雑誌に登場するから、もちろんパーフェクトな装い。しかも、流行の先端をいく服装。メーキャップもパーフェクト。靴もバッグもパーフェクト。
やはりプロです。

毎回期待を呼んでいるディーオルは、今回も意表をついた演出。
会場はチュイルリー公園の
大きな仮説テント。
その中には、きれいに切りそろえた、こんもりしたイチイが程よく置かれている。
ところどころのほっそりした木が
とてもさわやか。

非日常の世界に浸る心地よさは
格別
今回の招待客は政治色が強く、オランド大統領のパートナー、ヴァレリー、シラク元大統領夫人のベルナデット、社会党を公に支援している実業家ベルジェが注目の的。

あたりが暗くなり、突然、イチイの間に空間が生まれ、そこからマヌカンが優美な姿をあらわし、ゆったりと歩を進める。
まるで春が少しづつ生まれているような、ポエジーのある画期的な演出。いかにも春夏コレクション発表にふさわしい。

公園入り口から会場までは雪を
どけてカーペット。しかも若い男性が
傘をさしてエスコート。
カメラマンにプリンセスと呼ばれていた女性。
なので私も便乗してパチリ。
どの作品も限りなくフェミニンで、
創立者クリスチャン・ディオールが生涯追及していた、
花のように美しい作品ばかり。
そこに現代性が加味され、ディオールの新生をしっかりと伝えていました。

植木の間を優美な装いのマヌカンが優美に歩き回り、完全に日常は遠くに飛び去り何と心地よいひとときなこと。
こうしたパリコレが毎年4回ある街、パリ。
華やぎを放つ街にふさわしい、動きのある文化です。

もっとパリコレに浸っていたいけれど、
明日からジュネーヴ。高級時計新作発表があるのです。豪華な日が続いて寒さも飛んでしまいます。