2016年8月16日

夏のサントロペはやっぱりいい

最近では全長70メートルのクルーザーも姿を現します。
世界には大金持ちがいるのですね。
フランスらしい夏の光景が見られるのは、やはりナンといってもサントロペ。
画家たちが好んで描いていたとはいえ、20世紀半ばまで閑散とした漁村だったのに、今ではこの騒ぎ。
「サントロペで数日過ごさないと、夏のヴァカンスを味わった気がしない」
というのが、アール・ド・ヴィーヴルを楽しんでいる優雅な人々の言葉。
港には大金持ちのクルーザーが 並んでいて、昼間は船のプールで泳いだり街を散歩し、夜になると船上でイルミネーションの中でソワレを楽しむ。 君主がファミリーと豪華船でお出でになることもあるのです。

小高い丘の上から旧市街を一望。
バロック様式のカラフルな教会が、この街にぴったり。

そういえば、6月にパリでのレセプションでお会いしたある大企業夫人が、きれいに日焼けしていたので伺ったら、
「サントロペでちょっと遊んでいたのよ」
などと言う。長身でスリムで広々したアパルトマンに暮しているマダムにナンてふさわしい言葉。

くねくね曲がった細い裏通りが大好き。
そうした世界とは無縁の私が好きなのは裏通り。
細い道の両サイドにかわいらしいブティックが並んでいて、 センスのいい品を扱っている。レストランやカフェもお洒落で、それでいて気取っていない。住人がパリにくらべてずっと感じがいいのが気持ちいい。
大勢のツーリストがいるのに、アットホーム的な雰囲気があるのが不思議な街です。