2016年8月30日

夏、一番ステキなのはブラックドレス。

夏のブラックドレスはシックでステキ。
夏の強い日差しの中では、明るいカラーを着る女性が多い。白とかピンク、ブルー、イエロー、どれも涼しそう。花柄やストライプ、ドットの服もとってもかわいい。

今年、夏のパリで特に目立ったのはオレンジ。それも無地のオレンジ。他の女性が着こなしているのを見て、私も着てみたくなりショップで試してみたけれど、ちっとも似合わない。渋々あきらめました。オレンジとグリーンはどうも合わないような気がする。でも、またいつかトライしてみたい色。

たくさんの色が行き交う街中で、ドキッとするほどステキだと思うのが黒の装い。
この色にはマジックが潜んでいるようで、顔も体も引き締めて、誰も彼をもシックにします。それだけでなく、知的な印象さえも与えます。

季節を問わずパリのソワレでもっとも多いのは、ブラックドレス。
それを、夏、太陽がさんさんと降り注ぐ昼間に着るのは、かなりの個性派だと思う。自主性があり、自分をしっかり持ち意見をはっきり述べるし、仕事もバリバリするだろう。内に大きなもの、深いものを秘めているに違いないと、黒い服の女性を目にする度に思います。

さっそうとした歩き方。黒をまとうと心が引き締まるのか、
行動も機敏になるようです。
以前はブラックドレスは特殊な時に着用していましたが、それを、昼も夜も身につける服にしたのはココ・シャネル。そう、1926年に彼女が発表した有名な「リトルブラックドレス」。シャネルによって黒は誰もが気軽に着れる日常着になったのです。

本物のエレガンスがブラックドレスにあることは、着てみるとよくわかります。
シンプルなデザインであっても、黒はそれに身を包む人にステキなオーラを与え、それを体が察知するのです。それは自信につながります。安心感も与えます。
ブラックドレスの主役はドレスそのものではなく、それをまとう人なのです。