マクロン大統領初のパリ祭に、アメリカ大統領ドナルド・トランプが招待されました。その理由は、第一次世界大戦にアメリカが参戦したのが1917年4月で、今年は100年記念の年にあたるため。
フランス、イギリス、ロシアを中心とした連合軍が、ドイツ、オーストリア=ハンガリー、トルコの同盟軍相手に戦いを繰り広げ、窮地に陥っていましたが、アメリカの参戦によって連合軍が勝利を得たのです。
その感謝の意を表すためにトランプ大統領をパリ祭に招待。彼と肩を並べながらアメリカ軍も特別参加した華麗な行進を見るマクロン。大物に思えました。
7月14日の祭典の前日にパリに到着したアメリカ大統領夫妻を、マクロン夫妻はアンヴァリッドで出迎え、マクロンが自らナポレオンのお墓を案内。
夜はエリゼ宮ではなく、パリのシンボルのエッフェル塔内のレストランに招待し、四人で親しい友人のようにリラックスした会食。
新たしい時代到来を形で表すマクロンのアイデイアが、あちらこちらに感じられます。
トランプ大統領はアンヴァリッドでブリジット・マクロンに会った際に
「いいスタイルをしている、素晴らしい」
と思わず口走り、様々な国で話題になっています。
女性軽視の彼にしては、大変珍しい。
それほどブリジットがステキな女性である証拠。
マクロンはトランプと会談を行いパリ協定に留まるよう説得したけれど、いい回答を得られなかったよう。でも諦めるわけにはいかないと、今後も説得を続ける意志を表明。秋にまた交渉の機会を持ちたいと前向きです。
トランプ夫妻がアメリカに戻られた後も祭典は続き、シャンドマスルで世界中からオペラ歌手が集まり、クラシックコンサート。その後は、花火。
フランス各地でもお祝いの舞踏会、コンサート、花火が朝方まで続き、共和国誕生のイヴェントは年々内容豊かになっています。
ちなみに、日本ではパリ祭と呼ばれていますが、フランスでは「国民祭」 あるいは「7月14日」とよばれ、共和国誕生をお祝いする祭日。