ロック歌手として絶大な人気を持ち、シルヴィー・ヴァルタンと結婚。離婚後も華やかな私生活を繰り広げ、大規模なショーをするたびに話題を呼び、人気は常にトップ。
闘病生活を送っていることを皆知っていたけれど、あのジョニーだったら克服し、再びパワーあふれるショーをと願っていたフランス人。けれどもジョニー・アリディは不死身ではなかった。
ジョニー・アリディの葬儀がおこなわれたマドレーヌ教会。 ちょっと寂しそうなジョニーの大きなポートレートが印象的。 |
その間、ジョニー専属のミュージシャンが、コンコルド広場でヒット曲を演奏し続け、沿道に集まった無数の人々が大声で大合唱。
無数のファンがジョニーのヒット曲を歌い続けます。 |
地方からバスを連ねて多くのファンがパリに到着。最後の別れを告げます。 前夜から葬列が通る道路は車の通行禁止。 マドレーヌとコンコルドのメトロは閉鎖。 |
白い花が飾られた教会の階段。 左に赤いバラの花をほどこしたギター。 ロック歌手にふさわしい、パリのエスプリこもる配慮に感動。 |
数分後、静寂があたりに流れました。ジョニーの棺が到着したのです。バイクはコンコルド広場で姿を消し、かわりに黒い乗用車に導かれながら、アイドルの車、彼の最後の妻、二人の養女をのせた車が続きます。
棺がマドレーヌ教会前に安置され、司教、家族、友人代表が見守る中で、マクロン大統領がジョニー・アリディの生涯を語り、偉大な業績を語り、「彼に拍手を捧げましょう」と締めくくり、割れるような拍手があたり一面から舞い上がり、冬の寒い空に向かって勢いよくのぼっていきました。
その後、ミサのために無言のジョニーは教会の中へ。
国民的歌手にふさわしい、国葬級の葬儀でした。
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