2018年7月5日

ハイジュエリーの華麗な世界 2

ディオールのファインジュエリー発表は、パリ市立近代美術館で開催されました。デザイナーになる前に、友人とギャラリーを経営していたクリスチャン・ディオールにふさわしい場所です。

アーティスティック・ディレクターは、名門貴族の家に生まれ育ったヴィクトワール・ドゥ・カステラーヌ。小さい時からジュエリーに馴染んでいたヴィクトワールは、特有の美意識を持つ人で、彼女のクリエーションはどれも個性的。一度見たら忘れられないほどのインパクトがあります。

今回の庭園やレースをテーマとした作品は、まさに貴石のアート。その内の数点をご紹介します。

クリスチャン・ディオールの代名詞的存在のバー・ジャケットを宝石で実現。
その発案の素晴らしさは、メゾンのエスプリを熟知しているヴィクトワールならでは。

ウエストを絞ってバストの豊かさを強調し、ヒップには女性らしい優しさがあり、
宝石の堅さを感じさせない逸品です。
ヴェルサイユ宮殿の庭園は、
ディオールが何度も訪れたお気に入りの場所。

ヴィクトワールも子供のころから馴染んでいたその庭園から、
多くのインスピレーションを得たジュエリー。
ヴィクトワールのクリエーションの大きな特徴のひとつは、
アシンメトリー。

伝統的な左右対称でないために、現代性があふれていて、
ジュエリーに息が通っているような動きが感じられます。
きめ細やかなレース感覚のジュエリーから、
クチュールメゾンへの思いが伝わってきます。
ブレスレットとリングがつながっている、
オリジナリティ満点のジュエリー。

このような思い切った創作は、
ジュエリーの未来への大きな可能性を感じさせ
楽しみが膨らみます。
25ans 総編集長兼リシェス編集長を務める
十河ひろ美さんとご一緒の貴重なツーショット。

この日二人そろって花柄のワンピース。
「フラワーガールね」と微笑みが広がります。

十河ひろ美さんは誰もが憧れ、お手本としている編集長のオーソリティ。
フランスの新聞でも十河さんの破格の活躍ぶりを報道したことがあります。

お洒落のセンスも抜群で、彼女を見れば今の傾向が分かるほど。
稀にみる女性です。