伯爵家所有のシャトー、ヴォー・ル・ヴィコント。 |
シャトーの裏手に広がる広大な庭園。 典型的なシンメトリーのフランス式庭園。 |
中でも興味深いのは、ルイ14世がこのシャトーがあまりにも洗練されているので、嫉妬心に火がついたこと。その結果、城主の大蔵卿フーケを国費を乱用した理由で逮捕させ、監獄に入れます。
23歳のルイ14世。 この年齢のときにヴォ―・ル・ヴィコントを訪れました。 ヴェルサイユ宮殿がない時代で、 国王が暮していたのは古く重々しいお城。 それに比べてヴォ―・ル・ヴィコントは豪華で洗練されていて、 ルイ14世は抑えきれないほどの怒りを覚えたのでした。 |
二コラ・フーケ(1661-1680) 文芸に大きな関心を持っていた有能な貴族。 ルイ14世の怒りをかい、獄死します。 |
もっとも名門貴族のフーケは野心の固まりで敵も多く、国王も側近たちも失脚させる機会をねらっていたとされています。ルイ14世が後年に建築させたヴェルサイユ宮殿のもとになったのは、このヴォ―・ル・ヴィコント城です。
17 世紀のタペストリーが各部屋の壁に豊富に飾られています。 |
17世紀の天井画、クリスタルのシャンデリア、タペストリー。 高位の貴族の生活がいかに贅沢だったか体感できます。 革命を逃れた貴重な品々ばかりです。 |
当時の貴族たちの装い。 |
シャトーの装飾画を手がけた著名な画家シャルル・ルブランの部屋。 |
楕円形のグランサロン。 |
グランサロンのクーポルの上にあがれると知って、 たくさんの階段をのぼりました。 古い時代に人の技と知恵が造った木枠は驚異的。圧巻です。 |
ヴォ―・ル・ヴィコントは由緒ある伯爵家が持ち主で、今でもシャトーに暮らしています。こうした事実を知るとフランスの奥深さがわかります。
ロジェ・ムーアが主役を演じた「007」の撮影がこのシャトーで行われ、 そのとき使用したヘリコプターが展示してありました。 シャトー最上階には撮影小道具や衣装もあり、 それらを見れたのはラッキーでした。 |
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