2018年10月12日

パリ 日動画廊で「ジャポニズム 2018」特別展開催中

いつも話題作を展示しパリ市民の興味を掻き立てている日動画廊が、画期的なエクスポジションを企画。そのヴェルニサージュに出席して驚いたことに、画廊いっぱいに日本情緒が漂っていました。

パリ日動画廊責任者の長谷川宗子さんと、
スーツケース茶室「ZEN-An 禅庵」の考案者、椿建築デザイン研究所代表の椿邦司氏。

中央にはお茶室があり、両サイドの壁にはインパクトがある書が飾らている。そして訪問着を優雅に着こなしている女性と羽織袴の男性。

日本の伝統的な手仕事が集結されているお茶室。
右のスーツケースに入れて世界中に持ち運べる折りたたみ式。

お茶室は従来の観念を打ち破る画期的発案のもとに生まれた、スーツケースに入れて運べる折りたたみ式。日本の伝統技を誇る熟練の職人たちが精魂込めて制作したお茶室。それをコンパクトにたたんでスーツケースに入れて持ち運ぶ。そこには伝統と革新の見事な、そして知的な融合が見られます。

ご自身の作品の前で特有のオーラを放つ書道家、海老原露厳氏。

海老原露厳氏のアート性高い書。
パリ日本大使館にも氏の作品があるそうです。

海老原露厳氏は文化庁文化交流使の肩書を持つ書道家で、すでにパリで個展を開催。構想には時間がかかることが多いけれど、書き始めたら筆が素早く進むそうで、自由、力強さ、奥深さが感じられます。

書人を育てたいと願う海老原露厳氏は書道教室を開催し、熱心に指導も行っています。このようにして日本が誇る芸術文化は継承されていくのです。

Galerie Nichido
61 Rue du Faubourg Saint Honoré
75008 Paris

11月10日まで開催の必見のエクスポジション。