ヴァンドーム広場界隈を歩いていたときに、偶然に見かけたのは、中央の円柱の汚れを除去している光景。このような作業は、多分、数年に一度しかしない、記録しておきたいと、我が忠実なiPhoneで写真を撮りました。
円柱の洗浄作業を見るのは初めて。 気づく人はいなく、 立ち止まって写真まで撮っていたのは私ひとり。9月19日の写真。 |
クレーンに乗っての、しかも小さなスペ―スの中での、しかも、歴史的建造物を扱う責任ある緻密な作業は、さぞかし大変なことだろうと、しばらくの間立ち止まって見ていたほどの緊張を感じました。
背が高いクレーンに乗っての、 責任とキケンを伴うデリケートな作業は印象的。 |
ナポレオンの戦史の中で、もっとも輝かしい勝利を得た1805年のオーストリア軍相手の「アウステルリッツの戦い」。ナポレオンはそれがよほどうれしく自慢だったようで、ルーヴル宮の内庭にカルーゼルの凱旋門を、そしてヴァンドーム広場の真ん中に記念柱を建築させたのでした。当然、その戦いの場面がどちらのモニュメントにも描かれましたが、 ヴァンドーム広場の円柱の緻密な浅浮き彫りは目を見張るほど素晴らしい。
アウステルリッツの戦いの場面が 細部に及んで浅浮き彫りで描かれています。 |
高さ44,3メートル、平均の直径3,6メートルの円柱は、98個の石を積み上げて造り、その周囲を戦いの場面を刻んだ425のブロンズプレイトが飾り、円柱の頂上まで螺旋形を描きながら続いています。全長280メートルのブロンズプレイトに使用したのは、強敵だったロシアとオーストリアの青銅の大砲約1200を鋳造したもので、「アウステルリッツの戦い」の大砲は約300だったとされています。
ナポレオンの栄光の象徴を華々しく力強く語る円柱、その洗浄作業の一部を見れたことは、私にとって意義あることでした。
すっかりキレイになりました。 9月26日の写真。 |
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