日本、中華、韓国、ベトナムなど、アジア系レストランやイタリアンのテイクアウトは、ここ数か月大人気でいつも行列ですが、フレンチではそれほど多くの人が並んでいない。なのに、ある日、長い長い行列を見かけて驚きました。
すごい人気のラ・フォンテーヌ・ガイヨン。 時間がかかるのにおとなしく並ぶパリジャン、パリジェンヌ。 美食家が多いのですね。 |
そのフレンチ・レストランは2区の「ラ・フォンテーヌ・ガイヨン」。
2003年から人気俳優のジェラール・ドパルデューとキャロル・ブーケが共同経営者だったレストラン。それを2020年に買い取ったのは、パリや南仏に高級レストランを数件経営しているMOMAグループ。リニューアルして再オープンしたときには、結構話題になりました。
新しい「ラ・フォンテーヌ・ガイヨン」の主任シェフに選ばれたのは、マルク・ヴェイラ。スイス国境に近い場所にある、自分のレストラン「ラ・メゾン・デ・ボワ」で、ミシュラン三ツ星を保っていたのが、二つ星に格下げされ、激怒して抗議したシェフ。いつも大きな帽子を被っているのが特徴で、マスコミをにぎわしています。
「ラ・フォンテーヌ・ガイヨン」は経営者といい、スター的存在の確かな腕のシェフといい、話題に事欠かないレストランに加え、建物がまたすごい。ルイ13世の宰相リシュリューや、ルイ14世の娘マリー・アンヌ・ド・ブルボン=コンティが暮らしていたこともある、由緒ある旧邸宅なのです。1672年に建築され、その後何度か修復がされたとはいえ、邸宅だった時代の面影をしのぶことが出来ます。
王朝時代の裕福な邸宅の名残りが貴重です。 この噴水の原型は1707年に作られ、後年に手が加えられました。 レストランの外にあるテラスでまじかに見れます。 大理石に刻まれた彫刻の緻密さは必見。 好天の日にこの噴水を見ながらのランチは、いかにもパリらしい。 |
噴水の界隈がこのような時代もあったのです。 1848年のデッサン。 |
その日が早く来てほしい💥
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