5年前と同じ顔ぶれの大統領選決戦投票が、4月24日、日曜日に行われました。20日にはルペンとマクロンのテレビ討論が行われ、2時間半の論戦が繰り広げられ、あまりの熱戦に引きこまれ最後までテレビの前から離れられず、翌日は頭も体も疲れてぐったり。
何しろ相手が話している間に、もうひとりが突然割り込み反論し、自分の説を長々と述べ、二人の言葉が重なるので聞き取りにくい。それに加えて、司会者が二人を制するために大きな声を出すので、三重唱になる。これが討論の間に数回ある。そうでなくても難しいフランス語を聞き取るだけでも大変なのに・・・
フランス大統領に再選されたエマニュエル・マクロン。 |
説得力はマクロンの方がはるかに長けていて、これが4日後の決戦投票に影響を与えたこともあり、勝利を得たのはエマニュエル・マクロン。得票率はマクロン58,54%、ルペン41,46%。極右翼のルペン支持率が前回に比べてかなり上がっていたのが気になる。
予想通り再選されたマクロンは、エッフェル塔の下に広がるシャンドマルスで、支持者を前に勝利演説を行い、44歳の若く張りのある声で「メルシー」を繰り返していた。極右翼を阻止するために自分に投票した人が少なからずいることを知っていたマクロンは、すべてのフランス人のために尽くすと宣言。
大統領官邸のエリゼ宮。 |
その後ブリジット夫人が壇上に上り、手をつないで支持者の割れるような拍手を受けていた。それに感動したのか、ブリジットは涙を浮かべているようだった。相変わらず個性的で若々しい服装の彼女には、69歳の年齢はまったく感じられない。この日彼女が身に付けていたのは、ルイ・ヴィトンのメタリックなアクセントがあるブルーのパンツスーツと、それに合わせたピンヒールパンプス。その後テレビジャーナリストの飛び入りインタヴューに笑顔で応じ、今後5年間、役割を果たす心の準備は整っていると答えていた。長年教師を務めていただけある、安心感を与えるような落ち着きある声と話し方。
公私ともに型破りのマクロン夫妻に、フランスの明るい未来が期待できそう。
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