辻仁成さんから、オランピア劇場でコンサートをすると連絡を受けたのは、昨年秋。コンサートの日まで半年以上ありましたが、すぐに5月29日の夜をブロック。
パリの随所で見かけたコンサートのポスター |
オランピア劇場とは、さすが、ヒトナリさん。ターゲットの規模が違う。様々な分野に挑戦をする勇気、情熱、目標を達成するための努力は目を見張るほど。スリムで小柄で、おとなしそうに見えるヒトナリさんの外見からは、想像できないほどのエネルギーを、きっと奥深くに持っているのでしょう。
彼はギターを手に歌っているときが、一番幸せそう。今回も情熱の全てをかけて歌うに違いないと、大きな期待を抱きながら、コンサートの当日は早めに劇場に到着。劇場の入り口の上には大きく「TSUJI」と、赤いネオンが灯された文字があり、一瞬、同じ日本人として感激で身が震えたほど。
オランピア劇場のTSUJIの大きな文字。遠くからも目立ちます。 |
厳重な警戒。荷物検査もあり、いかに重要なコンサートか分かります。 |
中に入ると、オランピア劇場でコンサートをする アーティストのポスターがずらり。 |
開演を待つ間も期待で心が躍ります。 |
世界中の歌手が憧れるシャンソンの殿堂オランピア劇場で、日本語、フランス語で歌う彼の幅広いレパトリ―の歌声は、この日、高らかに響き渡り、感動の連続。特に、「荒城の月」には涙をおさえ切れませんでした。かつて誇っていた平和と栄華が消え去ってしまったという「荒城の月」の歌詞と、哀愁をおびた曲が絡み合い、ウクライナの破壊された悲惨な光景が浮かび、心を打たれないではいなかったのです。
2時間に及ぶノンストップのヒトナリさんの熱唱は、劇場を興奮の渦に巻き込み、やまない拍手にこたえて、アンコール曲も2曲。素晴らしく、忘れ難いコンサートでした。ブラヴォー、メルシー!!!
長年お会いしていなかった友人に再会したのも楽しかった。
コンサートが始まる前に画家黒田アキさんに再会。 コロナのために4年ぶりくらい。 「お互いに変わっていないね」と楽しい会話。 アキさんが被っている帽子は、彼が自分で絵を描いたそう。 写真を撮ればよかったと、いまさら後悔。ああ、残念!! |