1875年、シャルル・ガルニエによって建築されたパリのオペラ座の修復工事が始まり、いつもと異なる姿を見せています。工事は2024年初頭まで続くそうで、もちろん、この年に開催されるオリンピックを意識しての修復。
1923年に歴史的建造物に認定されたオペラ座は、多くのツーリストに愛される豪奢なモニュメント。何度か修復が行われたのですが、外観の汚れやひび割れをなおす必要があるとのこと。
素晴らしいのは、工事中でも美観を損なわないように工夫をしていること。通常、見苦しい足場も、まるでアート作品のように整然とした美しさを見せているし、両サイドの大きな目隠しのパネルも、見とれるほど華麗。エントランスにも横長のパネルが設置され、工事中とはいえ、このままでもいいほどパリの街並みに溶け込んでいるのです。
オペラ座の正面が工事中でも左横の入り口から中に入れるので、ネオバロック様式のゴージャスな階段も、数多くの彫刻、美しい天井画、煌めくシャンデリアも思う存分味わえます。
修復工事用の足場が組まれたオペラ座。 整然とした足場が見とれるほどキレイ。 |
数日後に様子を見に行ったら、両サイドに大きなパネルを貼り、 従来のオペラ座を部分的とはいえ見せていて、またまた見とれてしまう。 さすが、街の美観に特別に気を使うパリと感服。 |
中央にもパネルを貼ったにちがいないと、また数日後に行くと、 ナント、シャネルの大きな広告。 これは一時的で、この後、他のメゾンの広告に数回変わるそう。 オペラ通りの突き当りにあるからすごく目立つ。 広告料は莫大なはず。それは修復費用の一部になるのでしょう。 |
何年か前にガラ・ディナーに招待されたときの写真。 現実とは思えないほど華やかでした。 あのときの高揚感をいつかまた味わいたい。 |
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