燃料費値上げや、EUの厳し過ぎる規定、外国からの安い農産物輸入、仕入れ側のコストダウン要求などで、利益が非常に少なく、生活苦が続いている農民たち。自分たちの不満や怒りを政府にわからせるために、結束して抗議デモを初めて約一週間。
農民たちの抗議デモを報じる 1月22日のル・フィガロ紙。 |
抗議デモはエスカレートする一方で、一月に就任したばかりの34歳のガブリエル・アタリ首相が、彼らの代表を首相官邸に招き、要望を聞き、金曜日にいくつかの提案を発表。それをある程度評価して、トラクターなどで閉鎖している道路や、外国からの農作物運搬トラック攻撃を止めよう、と、すすめるリーダーもいる。けれども、もっと多くの要望を受け入れるべきだと、怒りがおさまらない農民の方がはるかに多い。
ウイークエンドは静かにしているけれど、月曜からパリ封鎖を決意しているそう。パリ周辺の高速道路を占拠するので、そうなったら、パリに食料品だけでなく、その他の日常品も届かなくなる。しかも、今の時点ではそれを一週間続けるというのだから、重大。
これは大変と、急いでスーパーに行くと、ガラ空きの棚が多い。幸い、この動きを知った時点で、日々に必要な品を蓄えていたからいいものの・・・
月曜からテレワークを強いられる人もいるはずとの報道もある。にもかかわらず、農業に携わる人々のデモに理解を示すフランス人が圧倒的に多い。革命を起こした国民は、想像以上に強い連帯感の持ち主のようです。
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