オリンピックの準備が着々と進んでいるパリ。いかにしてパリらしい、というより、いかにしてパリならではのオリンピックにするか、それが一番重要なこと。つまり、いまだかつてないほどの、個性的なパリ・オリンピックにしたいのです。その具体的な例のひとつが、セーヌ川でのオープニングセレモニー。
このオリンピックを盛り上げるためのアイディアが、すでに見られます。ナンと、国会議事堂の正面に、フランスの宝物的存在のミロのヴィーナスが飾られているのです。ルーヴル美術館の大理石のミロのヴィーナスではなく、アクリル樹脂で製作したカラフルな6つのヴィーナスで、それぞれがオリンピック競技にいどむ姿をしています。ルーヴル美術館のミロのヴィーナスは片腕しかありませんが、ここのヴィーナスの中には両腕のもある。
国会議事堂の正面に、何やら見かけない像が並んでいる。 |
近づいてみると、何と、ミロのヴィーナスではないか。 しかもカラフルで、皆、競技の用具を手にしている。 |
どれも色鮮やかなミロのヴィーナス。 |
どのヴィーナスにも力強さがあって、 競技に挑む意志が感じられる。 |
この像は9月半ばまでここに飾られているそう。それにしても何という思い切ったアイディア。やはり、さすが芸術の街パリ。
コリント様式の柱が重厚な趣をかもしだしている国会議事堂。 この様式の起源はギリシャ。 オリンピックが誕生したのもギリシャ。 ミロのヴィーナスもギリシャが故郷。 だから、ここに、 このような像が飾られているのではないか、 と、ふと、思いました。 |
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