2024年9月1日

ラ・メゾン・エリゼ

 エリゼ宮の真ん前にオープンした「ラ・メゾン・エリゼ」は、ミュージアムであり、ブティックでありカフェ。マクロン大統領夫妻のイニシアティヴで今年の夏にオープンし、人気者になっています。

大統領官邸の正面にあるラ・メゾン・エリゼ。

中に入って最初に目に入るのは、優雅な曲線を描く階段と豪奢なシャンデリア。それを見ただけでその先に何があるか期待が高まる。階段をのぼった2階はカフェになっている。

荷物検査を受けた後、階段の左手の奥のブティックに向かう。そこで取り扱っている品数が多くてびっくり。その中でフランス3色旗のモチーフのマグカップが特に人気だそう。その他ノート、ボールペン、傘、Tシャツ、ペタンク、マルセイユ石鹸もある。誰でも買えるリーゾナブルなプライスがいい。

高貴な階段とシャンデリアに心が奪われます。

品数豊富なブティック。
手ごろなプライスだからパリのお土産にぴったり。

その先に進むといきなりフランス国歌が聞こえてきて、それに包まれながら共和国衛兵の凛々しく華やかなユニフォーム姿の像や、エリゼ宮での晩餐会に使用される洗練を極めたテーブルウエアを堪能できる。

突き当りではルイ15世の時代の重厚な執務机が、格別な存在感を放っている。ド・ゴール大統領も愛用していたとのこと。その左の壁では絵や写真がエリゼ宮の歴史を語っている。その他マクロン大統領が外国の首脳などから受け取った贈答品も数点展示されている。

共和国衛兵が出迎えるミュージアム。
フランスの国歌が絶え間なく響いている。


エリゼ宮の晩餐会で使用されるテーブルウエア。
第五共和制のド・ゴール大統領が使用し、
その後も歴代の大統領が使用した執務机。ルイ15世の時代の貴重なもの。
ただひとり、ジスカールデスタンは使わなかった。
机の後ろの椅子はルイ16世様式。

2階にあるカフェは明るく、座り心地がいい椅子が並べられていて、ゆったりした気分で軽食やドリンク、種類豊富なケーキを楽しめる。コーヒーは3,5ユーロ。ガラス窓の向こう側に大統領官邸のエリゼ宮を見ながらひとときを過ごすのは、とってもいい感じ。


2階のカフェ。突き当りの窓の向こうにエリゼ宮が見える。

私が選んだのは、ポンパドゥール・ヴァニラプリン。
9ユーロ。
ルイ15世の愛妾ポンパドゥール夫人が
エリゼ宮を購入し暮らしていたことがあるから、記念に。