2025年3月13日

リヴォリ通り、こんなにスッキリ

コロナで多くのパリ市民が自転車を利用し、大気汚染や騒音が少なくなり、クリーンな街になったことに満足したパリ市長アンヌ・イダルゴは、ぜひこれを続けたいと、2022年に大々的に車追い出しにかかり、過酷とも言える案を提出。

その実現が急速的に行われ、東西4kmにも及ぶパリ中心を走るリヴォリ通りが、大変身。バスティーユ 広場近くからコンコルド広場まで続くリヴォリ通りは、以前は車の量が多く、そのために渋滞、クラクション、ひどい排気ガスで、通りに面したアパルトマンは、窓を開けておけない状態だった。

そのほとんどが自転車優先道路になり、右端がバス、タクシー専用で、その隣のみが一般車用。配達の車は許可をとれば右端を使える。緊急のための車もそこを使用できる。けれども一般の車は、一車線だけだから、一列に並んでノロノロ運転を強いられる。違反すると罰金だから、皆、おとなしく並んでいる。

チュイルリー公園の横手を走るリヴォリ通り。
右橋はバス、タクシー専用、その左隣が一般の車用。
そして、広々した道路が自転車専用。右から左から自転車が走って来るので、
しっかり左右を確認しないと危ない。

チュイルリー公園ちかくのリヴォリ通りは、何もここまでしなくてもいいのでは、と思うほど自転車専門の道路幅が広い。誰もが気持ち良さそうに自転車に乗っているけれど、信号無視が多くて、横断するのに歩行者は十分注意しなくてはならない。今後は、他の道路も同じような運命になるそう。コンコルド広場にも木が植えられ、車での移動はますます不便になる。このように、改造が着々と進んでいるパリ。