雨がふるようにするのネ。 たいへんたいへん |
ママンが真剣にワタシにいうの。
いったいナンのことかと思って彼女の顔をじーっと見ていたら、その続きはこういうことなの。
「あのね、雨がちっとも降らないの。しかも、もう何週間もよ。ということは、すごく大変なことなの」
「フーン、それはニャンで?」
「だって雨が降らないと野菜がみんな枯れてしまうの。そうすると、値段がグーンとあがるし、もっと悪くなると食べる野菜もなくなってしまうかも」
なるほど、あの人はお肉をほとんど食べないで、
ほぼ草食動物だから心配なのか・・・
「それでネ、君のおまじないで、雨を降らせてほしいの。お願い!」
「オマジナイ?」
モーレツにがんばっているのヨ。 わかってもらえるかしら |
「ああ、あれネ。あれはおまじないじゃなくて、自然にそうなるの。雨が近づくと耳の後ろに湿気を感じて、かゆくなるからるかくのよ」
「ブツブツいわないで、ナンとかしてネ。人類のために」
ナンて大げさな。
でも雨がないと野生の動物もかわいそう。そう思ってワタシ、いつもよりずっとずっとがんばって長い間耳の後ろをかいたの。
そのために、 こんな乱れ髪になってしまったの。 |
そうしたら、まるで頭の周りにうず巻きができたみたいになってしまったの。
しかも髪の毛も乱れに乱れて、ナンだかパンクみたい。品がいいとはいえないわネ。
でもこれで雨が降ればいいわ、と心やさしく親切なワタシは思っているの。
雨よフ~レフレ、ニャンニャン、ニャ~ン。