アザちゃんです。 |
それがアザちゃん。
あれはいつのクリスマスだったかな、もう忘れてしまったけれど、
「ほら、これが今年の君へのプレゼント。仲良くしてね」
そういいながらママンがワタシの目の前に置いたのが、白い動物。
「キャーッ! ナーニそれ?」
見たこともない動物なので、
思わず大きな悲鳴をあげてしまったワタシ。
かわいいい顔しているわね。 仲良くしてあげるわネ。 |
フ~ン、そうなのか、彼女は子供でもないのにおもちゃ売り場に行くのね。
「なんとなく君に似ていると思わないはない?」
気になることをいうから、よ~く見たら、ホント、ちょっと似ているかも。
「フカフカしていて、さわると気持ちいいわよ。心がなごむわ。君みたいに落ち着きがない性格も、きっとよくなるわよ」
ワタシになついて、まねばかりするの。 だからちょっと迷惑顔のワタシ。 |
ますます気になることをいうので、さわってみたら、ホント~にフ~ワフワ。ワタシの毛をなでると心臓にいいって知っていた?それと同じくらいさわり心地がいいの。
えーッ、ぬいぐるみが動くことないって?
ああ、そうかも。
これもママンの仕業ね、きっと。
おんぶしてちょうだいだって。 こんなことってあり? |
でもね、ママンはワタシのことを、電池が入っていないのにひとりで動く変なぬいぐるみって呼んでいるのよ。
このように、このアパルトマンには変な人間と、変なネコと、変なぬいぐるみが雑居しているのです。