ミュージシャンによって 盛り上がるタンジェのソワレ |
毎年7,8月は大移動とばかりにモロッコへと向かいます。行き先は、皆、同じ。
タンジェ。
そう、多くのアーティストが愛した、そして愛する町。
19世紀の代表的な画家ドラクロワが、
その後はマチスが魅了された町タンジェ。
ジャン・ジュネやポール・ボールズといった
稀有な作家の終焉の地でもあるタンジェ。
そこにはモロッコの他の地にないものがたしかにあります。
アフリカがテーマのソワレ |
特に夏のタンジェには虜になってしまう強い引力があるのです。
おそらくそれは、そこで夏を過ごすフランス人やスペイン人、アメリカ人が相まって生む、そのときだけの独特な文化が発する空気があるからなのでしょう。
タンジェの夏の魅力は、何といっても夜毎開かれるソワレ。しかも、それぞれ趣向が凝らされていて、どれも忘れえぬものばかり。
ソワレにはテーマが決められることも多く、そうなると遊びにも特別な才能を発揮するフランス人のこと、それはそれは見事。
皆、子供のようにはしゃぎながら、テーマに合った服装の準備をするのです。
赤がテーマのソワレ |
フランスに比べてかなり物価が安いタンジェでは、別荘はどれも広々としていて、プール付きの大きな庭を持つ人は、数百人を一度に招待。もちろん、飲食物はその人の負担だから、単に楽しい服装でいけばいいのです。
そこでは様々な人との出会いが待っていて、人脈が広がっていきます。こうしたタンジェに別荘を持つ友人が何人かいる私は、幸せ者。別荘から別荘へとはしごをしながら、
そこでは様々な人との出会いが待っていて、人脈が広がっていきます。こうしたタンジェに別荘を持つ友人が何人かいる私は、幸せ者。別荘から別荘へとはしごをしながら、
夏のヴァカンスを満喫。皆、自分の別荘が自慢なので、友人を迎えるのは楽しみなのです。
昼間は海辺やプールサイドでのんびりと過ごし、日が暮れるころに着飾ってあちこちに顔を出し、話し込み、踊り、シャンパンでのどをうるおし、モロッコ料理を味わう。