2014年8月18日

動物王国ケニア 5

果てしなく続くサバンナ

感激や、刺激や、ときには恐怖など、数日間かけていろいろと経験したサファリを終えた後は、首都ナイロビに戻る。そこでランチをいただいて、保養地モンバサに向うのです。ところが、レストランで何を食べるのか、ガイドさんはちっとも教えてくれない。何か秘密があるらしい。ニコニコといかにも嬉しそう。

「一体何が出てくるのかしらね。飛び切り美味しいフレンチかも」
などと言いながら、皆、レストランへ。大きなテーブルを囲んで座ると、まずしっかり冷えた飲み物。

それに続いてお肉が出てくる。まずは鶏肉。炭火で焼いてあってとても美味しい。問題はそれ以降のお肉。鹿がでてくるし、その次はシマウマ。それだけで終わらず今度はワニ。もちろん、食べたくなければ食べなくていい。つい昨日まで、広々したサバンナで幸せそうに暮していた彼らの姿を思い浮かべてとても口にする気になれない。

でも、向学のためにと覚悟してシマウマの肉を一口食べてみる。ガムのようにちっとも引きちぎれない。ワニを食べた同行者はガムどころかゴムの味だと言っていました。私たちが今、日常食べているお肉を選ぶまで、先祖たちはずいぶんと苦労したのに違いない、犠牲者もたくさん出たに違いないなどと余計なことを考えて、ちっとも食欲がわかない。幸い美味しいパンがあってよかった。

インド洋に面したモンバサの浜辺。
白く細かい砂、淡い色の海。
さんご礁が沖にあるので波が立たない。

モンバサのホテル
久しぶりの西洋の香り

ランチの後は飛行機でインド洋に面したモンバサに。色あざかなブーゲンビリエが咲き乱れる近代的なホテル。今まではシャワーだけだったのにバスタブもある。タオルもフカフカしている。英字新聞も毎日入れてくれる。2階ではビリヤードを楽しむ子供たちの笑い声が響く。夕方には3階にあるバーでライブ。イギリス人が多くキングスイングリッシュがあちこちから聞こえる。何とインテリな発音であることよ。

英語が飛び交い、やしの木が茂り、ブーゲンビリエが美しい姿を見せ、音楽があり、ビリヤードがあり、白いユニフォームのケニア人が笑顔でサーヴィスする。まるでイギリスの植民地時代を生きているよう。


イギリス人はきっとケニアが一番すきなのに違いない。
そういえば、ジョージ6世が逝去されたとき、後継者のエリザベスはケニアに滞在していたし、ウイリアム王子がキャサリンにプロポーズしたのもケニアだった。

忘れえぬ国ケニア。
またいつの日にか。