ダイヤモンドを散りばめたような赤いリボンのカルティエ本店。 遠くからでも目立ちます。 輝きは暗くなるにしたがって華やぎます。 |
何と、建物の外観に赤いリボン飾りがつけられて、建物自身が大きなプレゼントのよう。
しかも、ピカピカと輝いている。もしかして、本物のダイヤモンドとルビーがセッティングされているのるのかも、と思うほどの輝きなのです。
1923年の配達用の車。 |
何でも確かめないと気がすまない私は、早速近づく。
車オンチの私でもわかる昔の貴重な車。
親切なことに車の足元に説明がある。
「どれどれ・・・」
文字が小さいから顔をくっつけるようにして読む。
・・・・1923年作。
かなり痛んだ状態のこの車を、カルティエが全面的資金援助をして修復。
メゾンは車が登場した初期から、配達にこのような車を使用していました。 当時の高級店は大切な顧客のために、こうした車で配達していたのです・・・・
人気者のシックな車。 クルスマスだから特別に本店前で披露したのでしょう。 |
磨き上げたよき時代の車、制服制帽姿の品のあるドアマン。
文芸の花が咲いていた時代を目の前に見るよう。
この車は私が見かけた日のみのようで、翌日には姿を消していました。
こうなると、あれは夢の中の出来事だったのではないかと思えます。