2018年1月28日

ディオール サントノレ通りにニューショップ

常に話題をまいているディオールが、サントノレ通りに楽しさがはじけるショップをオープン。

ディオールのニューショップ。
Dior pop-up store
384 rue Saint Honoré
75008 Paris
2階建てのショップは、ショーウインドウもその奥に見える店内もジョイフルで、魅惑的。自然に中に入りたくなります。

1階は服、靴、バッグなどアイテムが豊富。
1階奥の靴コーナーには
座り心地がいい椅子のセットもあり、ゆっくりトライ出来る配慮があります。
遊び心いっぱいの独創的な発想は、
余裕があるメゾンならでは。
2階から1階を一望できるのも心地よい。
パーティーにこれくらい思い切った装いをしてみたい。
シックな服を好む淑女のために、
2階に落ち着いたコーナーもあります。
服はもちろん、限定版のバッグ、靴など、どれもこれもオリジナリティに富んでいて、個性的な装い、他の人と異なったグッズを求める人にピッタリ。ゲームや占いに使用するタロットカードがインスピレーションのもと。

日曜日も営業というのがうれしい。
最近はデパートもショップも、スーパーも日曜営業が増えています。フランス人も変わったものです。

2018年1月27日

セーヌ川が増水で大変。

このところ連日雨が続き、各地で洪水の被害続出。
畑や道路と川の区別がつかない村も数ヵ所あり、深刻です。

パリのセーヌ川も増水が続き、水の流れがはやいし、
河畔の道路も水びたし。
ルーヴル美術館は一部閉鎖。この先どうなるか、今、トップニュースはこれに関することばかりです。
エッフェル塔はゆうゆうとしているけれど、
優雅なアレクサンドル3世橋は水が迫って心配そう。
船に暮らすのはリッチな人が多いけれど、
さっぱり姿が見えない。
早々と安全な場所に避難しているそう。
オルセー美術館は大丈夫かしら。
もう、水が間際まできている。

川から木が生えているような、不思議な光景。
遠くのノートルダム大聖堂が不安げに見える。
そういえばノートルダム大聖堂は
セーヌ川の真ん中のシテ島の上にある。
心配だから明日見に行こう。

2018年1月24日

ディオール主催の仮面舞踏会

オートクチュールのコレクションを発表した1月22日、ディオールが華麗極まりないソワレを、ショーが行われた同じ会場のロダン美術館で開催。中庭にこの日のために特別に設けた巨大なテント、そこが会場。

21時30分から翌朝3時過ぎまで続いた仮面舞踏会。
テーマは「シュルレアリスム」。

昨年は白い仮面だったので、今年はガラっと変わって黒の仮面を求めてパリ中心にある専門店に行き、あれこれトライ。
もうこの時点からワクワク。ドレスは思いっきり派手なピンク。
寒いからスパンコールのジャケットを羽織り、これで準備OK。

チェッカ―ボードの会場。
その手前の両サイドに駒に扮した若者たちが。
動くチェッカーの駒たち。
その先には大きな駒があり、皆、歓声を上げながら記念写真。
私も、今日の晴れ姿を一枚。
ロダン美術館に着くと、長いブラックコートと仮面姿の若い男性が、車のドアを開けてくれる。
車を降り心を浮かせながら足早に進んでいくと、外観がチェッカーボードの会場が見える。そこまでの両サイドに並んでいるのは、チェッカーの駒に扮装した若いイケメン。
会場のエントランスで待機するナイスガイ群。

会場内は幻想的でめまいを起こしそう。
壁ぎわには動く手がずらり。
鳥かごの中には美しく着飾った美女。
オリジナリティ賞をあげたい個性的な仮面。
こちらも個性的で注目の的。
気品がほとばしるおふたり。
私たちもステキでしょ?。
ディオールジャポンの水口さん(左)と伊藤さん(右)。
幻想的な雰囲気が満ちる会場内は、現実からほど遠い夢の世界。実際にはありえない演出があちらにも、こちらにも。まさに「シュルレアリスム」の世界。
そういえば、メゾン創立者のクリスチャン・ディオールは、幼いころからカーニバルや変装、シュルレアリスムが好きだった。
微笑みを絶やすことなく
シャンパーニュをふるまうヤングマン。
パンチのある歌声を響かせるウィロ―・スミス。

帰りにライトアップされたロダン美術館の後ろ姿を見ながら、
また来年ネ、と心の中でつぶやく。
久々のゴージャスなソワレでした。

2018年1月20日

パリの犬たち 155

寒い日はこれに限る。
フカフカのダウンコートを着たママンに抱かれて
ワタシもホカホカ。
ナンだかホカホカが全身をかけめぐって、
眠くなってきた。

ああ、目が・・・目が閉まりそうだワ~ン。

2018年1月18日

在フランス日本大使公邸で賀詞交換会

1月17日に、恒例の賀詞交換会が在仏日本大使公邸で開かれました。
この日は毎年お着物で出席しています。やはり、日本人としての認識を新たにしたいためです。

レセプションルームの華やぎを散りばめる
花装飾が印象的。
特別なお祝いの日への心配りがうれしいです。
建築家の田根剛さんと新年のあいさつを交わし、
記念写真を撮っていると、
いつの間にか大使がお隣でにっこり。
お写真が出来上がって気が付きました。
このようにユーモアたっぷりの木寺大使です。
木寺昌人大使の新年のご挨拶、鏡開き、そして日本酒での乾杯。お正月を多くの日本人とお祝いするのはとても心温まることです。

今年は「ジャポニズム 2018」の年なので、会話はそれが中心。大使のご挨拶によると、60ほどのイヴェントがパリとほかの都市でおこなわれるそうです。
例年よりフランス人招待客が多いのも、そのためでしょうか。

黒豆、数の子、お酢の物、お寿司、お雑煮・・・
久々の好天に恵まれながら、日本のお正月を堪能しました。

2018年1月17日

メトロの駅名は語る 70

Picpus
ピックピュス(6号線)

この界隈にあった村の名前が起源とされています。

16世紀半ばに若い女性や子供たちが、蚊に刺されたような皮膚病で悩まされ、その治療をこの地に住む僧が治療していたために、ピックピュス(ピックは刺す、ピュスは蚤)と村が呼ばれるようになったと伝えられています。

サン・トーギュスタン修道会の修道女。
その後、いくつもの修道会が居を定めるようになります。そのひとつがサン・トーギュスタン修道会。病人の世話を積極的におこない、ノートル・ダム大聖堂のすぐ近くにあるホテル・デュー病院でも看護につくしていました。ホテル・デューは「神の館」という意味の病院です。

革命が起きるとサン・トーギュスタン修道会は追い払われ、1794年、パリ市の墓地になり、貴族、聖職者、一般市民など約1300人の革命犠牲者が埋葬されました。

その後墓地が売りに出され、数人が分割して購入し、革命の時代から姿が大きく変わりますが、ピックピュスという墓地名はそのまま残ります。
ピックピュス墓地のラファイエットのお墓。
アメリカ独立戦争の英雄なので、アメリカの国旗が捧げられています。
アメリカ独立戦争で活躍した侯爵の称号を持つラファイエット将軍も、このピックピュス墓地に眠っています。

アメリカが独立戦争を起こすと、19歳のラファイエットの若い血は騒ぎ、自費を投資して義勇兵を引き連れ、船でアメリカに渡りで活躍します。
1777年のペンシルヴァニアでの戦いで銃弾を脚に受けて負傷。
その戦地から彼がフランスに持ち帰った土をお墓に入れてあるそうです。

ラファイエット将軍をマウントバーノンの自宅に招待した
アメリカ初代大統領ジョージ・ワシントン。
アメリカ初代大統領になったジョージ・ワシントンの信頼を全面的に受けたラファイエット。アメリカ独立記念日の7月4日には、ピックピュスのお墓でセレモニーも行われます。

フランス革命の際には国民衛兵司令官に任命され、青、白、赤を兵士たちの徽章にし、それが後年にフランスの国旗になっています。

ラファイエットはアメリカ独立戦争とフランス革命で活躍したために「両大陸の英雄」と呼ばれていました。

2018年1月14日

パリの犬たち 154

カラフルが好きなママンだから・・・・
とにかく明るく派手な色が好きなママン。
だから、ご覧の通り、ナンでもカラフル。

ママンが言う
「華やかな色は遠くからでも目に付くから、便利なの。
忘れたりしないし、だいたいキミの姿も目立つからどこにいるかすぐにわかるのよ」

ということで、今日もハデハデスタイルでショッピング。
心がウキウキして、結構いい気分。

2018年1月13日

高田賢三さんと新年のお祝い

新しい年はいつも、賢三さんから受け取る新年のあいさつのSMSで始まります。毎年1月1日に送ってくださる律義な人です。

ヴァカンスできれいに日焼けしハツラツとした姿の賢三さんと、いつもの通りTOYOで新年のお祝い。

賢三さんとTOYOで新年をお祝い。
オーナーシェフの中山クンもお元気そう。ますます発展しています。
数の子はやはり新年に欠かさない。
ウニとイカのきれいな盛り合わせ。
この後たくさんのお料理が次々と目の前に。
でもワインとおしゃべりで写真を撮るのを忘れました。
数の子やウニなどの小鉢、茶碗蒸し、そのほか7種類ほどの絶品をいただき、その間おしゃべりが途切れない。ボルドーワインもたっぷりいただき、あずき入りのアイスクリーム、キンカン茶をいただき、楽しく美味しいお食事が終わり。

帰りの車の手配までしてくださり、賢三さんはほんとうに心優しい人。多くの男性に見習ってほしいといつも思います。

2018年1月12日

ブシュロン 創業160年周年特別展

ヴァンドーム広場に最初にブティックを構えた高級宝飾店ブシュロンは、
今年、創業160年周年を迎えます。それを記念すべき特別展覧会を造幣局で開催。そのオープニング・パーティーが1月11日夕方にありました。
大盛況の展覧会会場。
黒い服装が多い中で特に目立った
おしゃれ上手な女性二人。


私は無難に黒い服。

ブシュロンの創業は1858年で、日本は幕末の時代。
この年にまずアメリカと、続いてフランスと通商条約が結ばれ、日本は本格的に世界に向けて開かれていったのです。

ブシュロンがパレ・ロワイヤルから、ヴァンドーム広場の旧伯爵夫人の瀟洒な館にブティックを移したのは1893年。
その後多くの高級宝飾店が刺激を受けて、ヴァンドーム広場にブティックを持つようになったのですから、ブシュロンはパイオニアです。

今年は日仏通商条約が結ばれて160年記念の年なので、「ジャポニズム 2018」と題し多くの催し物が7月からフランス全土で開催されます。
その年にブシュロンが同じように160年周年を迎えるのは、意義深いことのように思えます。

造幣局での展覧会のタイトルは「ヴァンドラマ」。
初めて聞く言葉ですが、ヴァンドーム広場とそこに広がるパノラマを合体させた表現だそう。

18世紀に建築された造幣局の中庭に真っ黒いテントを張り、そこで最新技術を導入して展開するブシュロンの世界。アイディア豊富な見ごたえある展覧会です。
大きなパネルにアイビーの絵が描かれていて、
係りの男性が4色のパール入りケ―スを開けて
お好きなカラーのパールを選んで
パネルに付けてくださいですって。
誰もがジュエリー創作に参加できるステキなアイディア。
デッサンのオリジナルも展示。


ジュエリー創作のデモンストレーション。
貴重な原石も多数展示。
展覧会を堪能した後は、
造幣局2階のレセプションルームでカクテル・パーティー。
階段をのぼるたびに心が弾みます。
イケメンが差し出すシャンパーニュのお味は格別。
フォアグラやサーモン入りなど、フィンガーフッドも最高。
18世紀に建築された造幣局のレセプションルームに、
テクノミュージックのDJ。新旧の融合が強く印象に残ります。

2018年1月10日

メトロの駅名は語る 69

Daumesnil
ドメニル(6号線)

ナポレオンの時代と王政復古の時代に功績を成した英雄の名を語る駅名。
ピエール・ドメニル(1776-1832)

17歳で軍人になったドメニルは、ナポレオン・ボナパルト将軍に認められ、イタリア遠征にも参加します。エジプト遠征ではボナパルトを二度にわたって危機から救い、高く評価され、ボナパルトがフランスに秘かに戻る決心をした際に同行させます。

その後、ボナパルトがクーデターを起こして第一執政(第一統領)になった後も腹心の部下となり、勝利を重ねたすべての戦いに参戦。

ウィーン近郊のワグラムでの戦い。
1809年7月5日~6日までの対オストリア戦いで、
フランスは大勝利を得ます。
ナポレオンが皇帝になっていた1809年、オーストリ軍相手のワグラムの戦いで、フランスは大勝利を得ますが、ドメニルは負傷し脚を切断する運命に陥り、それ以来義足をつけます。

同盟軍にヴァンセンヌ城を
引き渡すことを拒否する将軍ドメニル男爵。
1812年、かつての国王居城で後年に軍用品工場になっていたヴァンセンヌ城の指揮官になり、1814年、対仏同盟軍がパリを襲撃しヴァンセンヌ城占拠に向かうと、ドメニルは勇敢に立ち向かいます。

「私の脚を返したときに、ヴァンセンヌ城を引き渡す」
これが、多勢のオーストリア、プロシア、ロシアの同盟軍に向かって放った言葉でした。

勇気のかたまりのようなドメニルでしたが、病には勝てず、長年暮らしていたヴァンセンヌ城でコレラで世を去ります。

2018年1月8日

今年最初のディナー

新しい年を迎えて最初の日曜日に、友人宅でディナー。
サン・ルイ島のセーヌ川に面した、最高のロケーションにある友人のアパルトマンは結構広いのに、ナンとここは仮住まい。

新たに購入した家の工事中の間だけ住んでいるのです。
とはいえ、アール・ド・ヴィーヴルにこだわるフランス人のこと、仮住まいといえども、毎日の生活を最大限に楽しんでいます。

17世紀の由緒ある建物の2階のアパルトマンは、天井が見上げるばかりに高く心地いい。
フランスでは2階はノーブルな階と呼ばれていて、そこに暮らすことにこだわる人も結構多い。
ブルーの瞳のネコちゃんがいて、
白いランのお花があちこちに飾ってある。
高い天井まで届く本箱には、アート系の本がいっぱい。
キャンドルが幻想的な雰囲気をかもしだしています。
フランス人の家でのお食事にキャンドルは欠かせない存在。

広い窓の向こうにはイルミネーションを映すセーヌ川が見え、
パリ発祥の地にいる感激が沸き上がります。
このサロンでアペリティフをいただき、
その後、お隣のダイニングルームに移動。
ここにもマントロピースがあり、
数本のキャンドルが灯されています。

紫の椅子にあわせた紫のランのお花。
心地よいインテリアの中でのディナーに
時を忘れます。
この日は5人でお食事。フランス人2人、イタリア人2人、日本人1人(私のこと)。
20時に集まって真夜中まで途切れることのないおしゃべりが続き、その間に頃を見計らってお料理を口にする。

ずいぶん馴れたけれど、やはりエネルギーを消耗します。
3月ころには新居の工事が終わるらしい。そのときにはきっとアイディア豊富なお祝いで、たくさんの友人が集まるはず。何しろ460m²の広さだというからには、半端ではない。

もう、今から楽しみ。