2021年9月10日

蜷川実花さん、パリでエキシビション

ヴァン クリーフ&アーペルのジュエリーと、個性的な色彩感覚の持ち主の写真家、蜷川実花さんのコラボレーション展覧会を、現在パリで開催中。

夢幻の境地へ誘う「フローラ」展。


この、花をテーマとした「フローラ」展の会場は、ヴァンドーム広場のオテル・デヴルー。18世紀に、高位の貴族が建築させた邸宅で、今なお瀟洒な趣を保っている貴重な建造物。

ヴァン クリーフ&アーペルは、創立以来ずっと、自然が創造する美をジュエリーで表現している比類なきメゾン。特に、花々が瞬間的に見せる美しさをとらえ、貴石で永遠に続く命を与える才知は、世界中で絶賛されています。

驚異的な才能を持つ蜷川実花さんと田根剛さん。
日本が世界に誇るお二人。


そうした稀有なメゾンの、1920年代から現在までの代表的作品100点以上が、蜷川実花さんによるインパクトある写真と相まって、幻想的な世界をクリエイトしている展覧会。この画期的な「フローラ」展のセノグラフィーを担当したのは、パリに拠点を置く、多彩な才能の持ち主の若き建築家、田根剛さん。

現実から離れ、幻想的で華麗な世界を体感できる夢のような空間。

実花さんの写真と、
ヴァン クリーフ&アーペルのジュエリーが織り成す展覧会は、
感動に身が震えるほどインパクトがあります。

ジュエリーがさらなる輝きを放ちます。

ジュエリーの正面だけでなく、両サイドや裏側も見える鏡の起用は、
非凡な建築家田根さんの発案。


展示会場に入ると、そこは、非現実の世界。ヴァン クリーフ&アーペルのジュエリーと、蜷川実花さんの色彩豊かな写真が、大きな鏡と動き回る光の中で、時には触れあい、時にはたわむれあい、まるで、大きなカレイドスコープのよう。本当に地上にいるのかと思うほど、ドラマティックで甘美。

ライトが付いたり消えたりし、それが会場の雰囲気を盛り上げます。


歩を進めるたびに、新しい世界の扉が開かれ、花が咲き誇る夢の庭園が終りがないように続いている。次々に展開する未知の世界の不思議さに引き込まれ、先へ先へと行きたい衝動にかられる前代未聞の空間。実際には存在しない、現実からほど遠いユートピア。

パリに、突然、姿を現したこの花園は、大きな感動を生み、いつまでも消えることがない強烈な印象を刻むはず。

9日朝、この展覧会に関する記者会見があり、ヴァン クリーフ&アーペル社長二コラ・ボス氏、蜷川実花さん、田根剛さんから詳しいコンセプトが発表され、引き続き会場見学があり、その後はレストランKEIでランチ。3つ星に輝くKEIは「フローラ」展にちなんだ花のテーマや、花をあしらった絶品ばかり。

爽やかで気品ある卓上の庭園。このまま取って置きたい。

リニューアルした清美なレストランで、幸せそうな微笑みを浮かべる実花さん。



豪華なランチの後は、ヴァンドーム広場のヴァン クリーフ&アーペルで、ナンと、ジュエリーのトライアル。しかも実花さんの写真と一緒の記念撮影まであり、もう、夢のよう。
ペンダントとブローチをつけていただいて、大はしゃぎ。

現実世界をはるかに超える一日の終わりは、植物園でソワレ。ここでのビュッフェも3つ星シェフによる、絶品ばかり。パリで数多くのビュッフェを経験しましたが、いまだかつて、これほどの美味は初めて。しかもベンツの送り迎えまであったのです。

5区の植物園で。
実花さんデザインのマスクをいただいて、幸せいっぱい。
服装もオリジナリティーがあり、
私には、実花さん自身が現実離れした妖精のように思えます。

ライブもあり、ソワレは暗くなっても続きます。
全員「衛生パス」持参なので安心。

9月9日は、蜷川実花さん一色に彩られた忘れえぬ一日でした。

実花さんからいただいた、貴重なオリジナルマスク。

「フローラ」展

Hôtel d'Evreux

19 Place Vendôme

75001 Paris

要予約 2021年11月14日まで