2022年3月12日

ウクライナ避難民を迎えるフランス

ロシア軍が徐々にキエフに近づいていて、世界の緊張は増す一方。この数日間、気が気でなく、朝、目が覚めるとすぐに、ウクライナに関する日本とフランスの報道をいくつも見る毎日。

戦火の祖国を離れ、ヨーロッパ諸国に避難する女性と子供たちの姿は、あまりにも悲惨。少ない荷物を抱え、黙々と歩く暗い表情の人々の姿が、連日、フランスのテレビで流され、胸を締め付けられる思い。男性たちは、国内に留まって祖国のために戦うのです。

暗い日々が遠くに去り、
明るい日が早く訪れますように・・・

多くのフランス人が寄付金はもちろん、衣類や食料、医薬品、おもちゃなども提供し、政府は今後増える避難民を受け入れる準備を、真剣に計画中。現在、フランスに避難してきたウクライナ人は約7000人。今後5万から10万の人々がフランスに来る可能性があるそうで、それにいかに対応するかが問題。


ウクライナのキエフ河川港 ㏄

フランス人が偉いなと思うのは、自分の家に迎え入れる人が多いこと。これこそ博愛、友愛の精神。フランス共和国のスローガンの「自由、平等、友愛」が、浸透しているのだと思う。その起源はフランス革命にあるのだから、200年以上の歴史がある。

子供が何人もいるのに、それでも気の毒な人々を迎え、家族同様に一緒に暮らす。決して容易なことではない。今回に限らず、フランスは様々な国から難民を引き受けています。それを当然だとしているのは、賞賛すべきこと。
「自分がしてほしいと思うことを、他者にする」のです。

フランス人は利己主義で、他者への思いやりがないと思われがちだけど、そうではないフランス人も多いのです。
ねぇ、ハトさん。平和を運ぶのにウクライナは遠すぎるの?