3月8日の「国際女性デー」の日、フランス各地でデモが繰り広げられました。
パリでは、北駅から始まったデモ行進は、東のはずれにあるテノン病院まで続き、ちょうど大統領選たけなわなので、立候補者も数人参加。ナンと今年の大統領選に立候補している人は12人もいるから、激戦。以前にも書いたけれど、フランスは過去に女王はいなかったし、共和国になって女性大統領が生まれたこともない。今回の12人の立候補者の中には4人の女性がいて、支持率が高い人もいる。4月10日の選挙が楽しみ。
デモに参加している女性たちの要求は、いつも通り女性の権利、地位の向上、男性との平等。民間企業で働く女性たちは、男性のサラリーに比べて平均22,3%も安いと、統計が語っているそう。これは本当に不公平。女性たちの怒りも、当然。
ドラクロワの名作「民衆を導く自由の女神」 この、いさましさを感じさせる姿は、改革を求めるフランス女性のシンボル。 |
DVも大きな問題で、毎年パートナー、あるいは元パートナーに命を奪われる女性は2日に一人。もちろんシェルターがあるし、通報があれば警察が仲介するけれど、悲劇が繰り返されているのが現実。しかも、毎年増えている感じ。
明るく、愛らしいミモザ。 南仏には「ミモザ街道」があり、 複数の町や村を通りながら、130kmにも及んでミモザが咲き乱れている。 |
イタリアではこの日を「ミモザの日」と呼び、春を告げる愛らしい花を女性にプレゼントする習慣があるらしい。でも、フランスには残念ながらそうしたステキな習わしはない。スローガンを書いたプラカードを掲げ、声を張り上げて、ひたすら行進するのがフランスの「国際女性デー」
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