ノーベル文学賞に輝く日本の大作家、大江健三郎氏が88歳で生涯を閉じたことは、即刻、フランスのニュースで報道されました。詳しい経歴から、数々の話題作も紹介されていました。
フランス語に訳された著作の中で、特にフランス人が好む作品は「個人的な体験」「懐かしい年への手紙」「静かな生活」「さようなら、私の本よ」。フランス人の友人との会話でも度々話題になる作家で、心理描写が個性的で惹かれると言った人もいます。
2012年3月18日 パリの日本大使公邸での大江健三郎氏。 |
2012年にフランスにお出でになり、大使公邸でのレセプションで言葉を交わせたことは、私に取ってこの上もない名誉なことでした。その時のご挨拶を流暢なフランス語でなさったので、びっくりしたことを今でも覚えています。しかも、かなり長いフランス語で感服しました。お洒落も身についているし、あたたかみのある笑顔が印象的でした。
88歳は、惜しいと言っていい年齢。勇気ある思い切った発言も、もっと知りたかった。
心からご冥福をお祈りします。
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