ナポレオンと切っても切れない二角帽が、3億円を超える前代未聞の高い値で落札され話題になっています。三色の記章が帽子についていることから、皇帝時代にナポレオンが使用していたとされている。
3億円を超える高値で落札されたナポレオンの二角帽。 |
ナポレオンは自分のイメージ作りを異常なほど気にかけていて、その結果、黒いフェルトの二角帽、グレーのマント―、白馬で象徴されるようになったのです。
二角帽、グレーのマント―、白馬。 この3つがナポレオンの象徴。 |
軍事学校で流行の二角帽をかぶっていた生徒たち。 |
二角帽はナポレオンが発明したのではなく、17世紀ころから乗馬の際に頭と耳を守るために作られた帽子で、18世紀になると大きな流行となります。そこに、革命期に生まれた青白赤の国旗と同じ色の記章を加えたのはナポレオン本人で、革命の混乱の中から頭角を現した人にふさわしい。この帽子を120個も作らせたナポレオンは、流刑地セントヘレナでも被っていたとは、ちょっと物悲しい。栄光の日々をその帽子を通して懐かしんでいたのかもしれない。
セントヘレナ島のナポレオン。 |
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