2023年11月3日

少女マンガの主人公みたいに

 1974年に創業した原宿のロリータ・ファッションのブティックが、パリでも大変な人気。当初はプリティという名で、その後変わってアンジェリックプリティになり、その特有なコンセプトがパリジェンヌたちをまたたく間に魅了。

最初はパリでの反応を見るために、若者たち好みのバスティーユ界隈のケレール通りで、小規模ながら作品を販売したところ、思いもよらないほどの評価。2016年4月1日にはチュイルリー公園に近いパリの真っ只中にブティックをオープン。マンガの主人公のような、かわいい少女っぽいファッションに憧れるヤングジェネレーションのマストな店舗になり、今年10月にリニューアルし、さらなる人気を呼んでいます。

ロリータ・ファッションのブティック「アンジェリックプリティ」
楽しさと幸せがはちきれそう。

18世紀の建造物が多いこの界隈で、ひときわの輝きを放っています。
これでは通りがかりの人が写真を撮らないわけがない。

レースやリボンでゴテゴテ飾られたドレスは、どれもフレアが多くフワフワしていて、プリンセスになった気分になれる

こうしたファッションでどこに行けばいい? などと心配することはない。アンジェリックプリティはニューコレクション発表とティパーティーを兼ねたイヴェントも、しっかり企画しているのです。

ホテル・ル・ムーリスの「サロン・ポンパドゥール」で開催したこともあるし、ホテル・ル・シャングリアで派手なパーティーを行ったこともある。それに出席する人は、当然、全員アンジェリックプリティの装い。

誰もがお人形さんのようにかわいい。

全身を飾るのは、
もちろんアンジェリックプリティのアイテム。
とれも結構なお値段なのに、皆さんリッチなんですね。

フランスは日本の次にマンガが好きな国。と言うことは、日本生まれのファッションが受け入れられる要素があるのかも。そう言えばポップの大集合、ジャパンエキスポへの情熱も半端ではない。一度は見た方がいいと思い出かけた所、会場に向かう郊外線の中に、すでにコスプレイヤーがいて異様な雰囲気だったし、会場はそうした突飛な服装の若者が大部分。公共の乗り物では普通の恰好をしていて、会場に着くや否や持参した大きなバッグを開き、コスプレ用の服に着がえる人もいる。しかも、多くの人がいるホールで。

その時は気が付かなかったけれど、アンジェリックプリティのドレス姿の女の子たちも、その中にいたのかも。ヨーロッパ唯一のパリのブティックには、イギリスやドイツ、オランダなどからもファンが訪れるそうで、人気がさらに過熱しそう。

シャッターもピンクという凝りよう。
以前は色の厳しい規制があったのに、
パリも変わったものです。