2016年9月15日

マロニエに実がいっぱい、秋の始まり

実をたくさんつけたマロニエ。
マロニエに濃い緑の実がたくさんなって、秋が始まったことを告げています。
そう、秋はマロニエの実と一緒にやってくる。

数日後には落ち葉の季節になるでしょう。パリの秋の深まりは早いのです。

2016年9月14日

華やかな祭典

ディオールの5つの作品のひとつ。
モンテーニュ通り、ジョルジュ・サンク通り、フランソワ・プルミエ通りのエリアは、ラグジュアリーブランドのブティックが勢ぞろい。中に入らなくても、ウインドーのディスプレイを見て歩くだけでも、大きな刺激を受けます。

ルイ・ヴィトンのスペシャル製品。おしゃれの必需品入れ。
ディオール、 カルティエ、シャネル、アルマーニ、ヴァレンティノ、フェラガモ、プラダ、ルイ・ヴィトン、ロエベ、セリーヌ、ニナ・リッチ、ジバンシー、アライア、グラフ、バランシアガ、ショーメ・・・・ため息を誘うブランドばかり。

モンテーニュ委員会のオーガナイズにより、こうしたメゾンが「格別なオブジェ」を創作し披露するイヴェントを開催。今回参加したのは31店。そのヴェルニサージュが9月13日夕方6時半から行われ、浮き立つ心をかかえながら出かけました。

一枚の招待状で、このイヴェントに参加するすべてのメゾンに入れるアイディアは合理的で、多くの人が評価していました。でも、当然のことながら入り口で厳しいチェックがありました。

ヴァレンティーノのエキゾティックなネックレス。
3点のひとつ。
この日は9月のパリでは珍しく、33度の気温。招待者の服装にも、もちろん興味しんしん。こうした機会に感性に磨きがかかるものです。招待客は各メゾンの顧客がほとんどなので、おしゃれ上手な人ばかり。

ジバンシーのインパクトある「メーキャップ・ビジュー」
レザー、パール、 レースなどを使用。
3点のうちのひとつ。
この日、ハッとするほど魅力的な女性がいました。
その人は淡いピンクのシンプルなノースリーブのドレスを着て、
5連くらいのゴージャスなネックレスをつけていました。いろいろなグーリンが混ざっていたようです。靴はベージュの何の飾りもないパンプス。肩からさげているミニバッグはイエロー。

カラーの組み合わせが独創的なその女性が、ルイ・ヴィトンのブティックに入った途端、輝きが一挙に放たれたようでした。その人は、華やかな光の中に立っているようでした。
「なんてステキな人!」
彼女に視線を奪われた私は、同行した友人にため息をつきながら言わないではいられない。
「ホント、彼女は自分にふさわしいおしゃれを知っている人だわね」
友人もすっかり見とれている。

オーラがあるというのは、こういう人のこと。
彼女を真似て、持っているビジューをいくつも重ねてつけよう、と早速決意。何も新しいのを買う必要はないのです。工夫でいくらでも変化をつけられる。

プラダの貴重なバッグ。
1925年創作で、プラダ家秘蔵。
各メゾンが特別にクリエイトした「格別なオブジェ」は、メゾンによって数もまちまち。一点のみもあれば、ディオールのように5点も創作したメゾンもある。
各メゾンでディレクターが、あるいは社長が会話の相手をしているのが素晴らしい。この界隈には、LVMHのメゾンも多いので、その会長のベルナール・アルノーが家族といらしているのが印象的でした。
友人と再会、新しい人との交流、
おしゃれな女性のセンス拝見と内容が濃いイヴェント。
この「格別なオブジェ」展覧会は9月14日から17日まで開催しています。
ブティックの外で、遅くまで祭典が続きます。

2016年9月13日

いつまでも衰えないマリー・アントワネットの人気 

「ミセス」10月号。好評発売中です。
今発売中の「ミセス」10月号の「マリー・アントワネットの生涯」は、王妃に興味を持っている人にぜひお勧めしたい内容です。

マリー・アントワネットの生涯は、このページから始まります。
写真や絵が豊富で、マリー・アントワネットの生涯がわかりやすいし、しっかりと記憶に刻まれるでしょう。この原稿を書きながら、マリー・アントワネットがいかに稀有な女性だったか、再び強く感じました。

彼女は旧体制の時代に生きた、進歩的で勇気ある女性だったと私は思います。
自分をしっかり持ち、それまで宮廷で守られてきた伝統を破り、新たな時代が到来したことを自ら示した革新的な精神の持ち主でもあったのです。

彼女が登場するまでは、王妃は文字通り「王の妃」であり、何事も王が決定し王妃はそれに従っていました。宮廷の伝統もそのまま守っていました。
けれどもマリー・アントワネットは、重苦しい伝統、例えばルイ14世の時代からの「公開食事」を簡素化したり、ファッションに大きな興味を抱きフランス・エレガンスを世に示したし、それまで様々な形をしていたハンカチを正方形に決めたり、クロワッサンを流行させたり・・・・

マリー・アントワネットは高価なジュエリーを好んでいたと思われていますが、彼女の多くの肖像画で見る限り、むしろ清楚なパールがお気に入りだったようです。
日本の漆器を多数コレクションしていたことからも、彼女のデリケートな感性がわかります。

革命で捕らわれの身となっても、王妃としての威厳と品格を失うことがなかったマリー・アントワネット。時が流れ、時代の大きな変貌があっても忘れられることがないマリー・アントワネット。彼女には永遠に衰えることがないオーラがあるのでしょう。

2016年10月25日から2017年2月26日まで、東京の「森アーツセンターギャラリー」でマリー・アントワネット展が開催されます。王妃にまつわる貴重な品を約200点展示。彼女の息吹を、フランスの歴史を、身近に感じられるような貴重な展覧会です。

2016年9月12日

ジャコメッティの貴重な作品

個人秘蔵のジャコメッティの貴重な作品と、
ジャコメッティの作業風景や
コレクターとの友好を語る写真が展示されています。
スイス出身の20世紀を代表する彫刻家ジャコメッティといえば、針金のように細い人物像で有名です。彼のこうした作品を観るたびに、人間の孤独、悲しさ、弱さ、時には、はかなさが感じられてなりません。

ジャコメッティの代表的テーマ、ブロンズの人物像。
すべての不要なものを取り除いた、というより、はぎりとったような人物像は、手足が極端に長く、動きがまったくなく静止した状態で、これが人間の本来の姿かと怖くなることもあります。
ジャコメッティの親しい友人だった哲学者サルトルは、「人間の実在を表している」と評価していたそうです。
手前から、猫、ダチョウ、亀の像。
長年フランスで創作活動を行っていたジャコメッティと交流があり、コレクションを続けていた個人秘蔵の作品が、オークションハウスで競売されるそうで、それ以前の内覧会で貴重な作品をじっくり観賞してきました。

針金のような人物像を目の前に感慨にふけった後、ふと隣に目を移すとブロンズの猫の像がある。エジプトの猫を髣髴させるような姿だけれど、二本足で立っているのが興味深い。
人物像と同じに、これ以上細くなれない姿のダチョウの像もある。
ネズミがガリガリ引っかいているような
ユーモラスないす。一番気に入った作品です。

亀やネズミもいて、どちらも肉付きがあってなぜかホットしました。
これほどたくさんの動物を手がけていたのを知って、とても勉強になりました。

このオークションハウスは、もともと19世紀の邸宅。
その時代の装飾を残した部屋もあり、
18世紀、19世紀の家具や食器、絵、ジュエリーなどを展示。
壁や天井のリリーフが典雅です。




2016年9月11日

パリの犬たち 93

ボクは、かの有名な・・・・
そう、ハスキー犬だ。
この鋭さと知性があるブルーの瞳を見よ。
プロフィールもご覧の通り迫力がある。
凜としてきびきびした態度をいつも保っているけれど、
心はやさしく人懐っこい。
だから今日も、
赤い靴とハンドバッグでシテ島に向かうママンにお付き合い。
ここの鳥市を見るのが目的だワン。

2016年9月10日

マノロ・ヴァルデス 続き

左右に広がるヘアスタイルの女性。
スペイン生まれの彫刻家であり画家、マノロ・ヴァルデスの6つの秀作が、ヴァンドーム広場に展示されているとブログに綴ったばかりですが、見れば見るほど感激し、作品に呼ばれているかのようにまた観賞してきました。

レセプションの招待状にもあった蝶飾りの女性。
前回は3点の彫刻の写真を披露しましたが、今日ご紹介するのは残る3点です。
どの作品にも優美な静けさを漂わせる女性が描かれていて、傍にいるだけでいいオーラが体の中に染み入りそうです。

インパクトがあるヘアに比べて、おとなしそうな表情の女性。
ベラスケスやエル・グレコ、ピカソなどの巨匠の名作を、ヴァルデスは独自の感性で解釈し、立体感のある作品にしたその創造性は驚異的です。

ヴァンドーム広場に展示されている彼の作品は、太陽の動きで様々な変貌を遂げ、それを見比べるのも興味深い。
前衛作家マノロ・ヴァルデスは、現在ニューヨークを拠点としていて、今回の展示のためにパリに数日間滞在。

前衛作家マノロ・ヴァルデス。74歳。
数分しかいらっしゃらなかったのにお会いできて、
本当に幸運です。気さくで温かみがある人です。
今朝、再び広場に行って彫刻を観賞したり、写真を撮っていたら、何と、ご本人がいらっしゃるではないですか。もう、すごい感動!!
「ステキな作品をパリで展示してくださってありがとうございます。パリがますます芸術の街としての評判を高めます」
 などどいう会話に応じてくださり、記念にヴァルデスを作品の前で撮影しようとしたら、ステキな女性が
「父と一緒にどうですか?」
と声を掛けてくださった。
お嬢さまなのです。背が高く品のある服装で、ヴァルデスは彼女に柔和な微笑みを送っていました。何てステキな親子。ヴァルデスもシックな装いだったし・・・私ひとりがノーメイクで普段着。朝のお散歩に行く途中だったのです。

好天に恵まれ、作品がさらなる輝きを放ち、思いがけない出会いに恵まれた最良の日でした。 

2016年9月9日

秋、ア-トの季節

ヴァンドーム広場でマノロ・ヴァルデスの作品を展示しています。
長いヴァカンスを終えて、ア-トが開花する時期を迎えたパリ。
今、そうしたパリのヴァンドーム広場に、華麗な空気が流れています。
 彫刻家マノロ・ヴァルデスの6点の作品が展示されているのです。
オリジナリティあふれるヘアスタイルの女性像が全部で6点。

そのオープニングパーティー が9月8日にあり、ひさしぶりに会った友人たちと歓声をあげて再会を祝い、日焼けした顔をほころばせながら
「やっぱりパリはいいわね」
などと、シャンパングラスを交わす喜びは格別。

優雅な香りが彫刻から漂っています。
ヴァンドーム広場に展示されているマノロ・ヴァルデスの彫刻は、オリジナリティーあるヘアスタイルの女性像に圧倒されます。
均整の取れたヴァンドーム広場に、ゆったりと間隔を置いて展示されている姿は、うっとりするほど優美。広場を囲むルイ14世の時代の歴史を刻んだ建造物と、コンテンポラリーな彫刻が、違和感を抱かせず共存しているのが、いかにもパリらしい。そこには時の流れに左右されない永遠の美があるようです。

それぞれの女性の顔の表情が物憂げで、それも心が惹かれる要素のひとつ。
10月5日まで展示されているので、ぜひ足を運んで現代美術の素晴らしさを味わってください。

再会の喜びの歓声があちらこちらから上がります。