2016年9月14日

華やかな祭典

ディオールの5つの作品のひとつ。
モンテーニュ通り、ジョルジュ・サンク通り、フランソワ・プルミエ通りのエリアは、ラグジュアリーブランドのブティックが勢ぞろい。中に入らなくても、ウインドーのディスプレイを見て歩くだけでも、大きな刺激を受けます。

ルイ・ヴィトンのスペシャル製品。おしゃれの必需品入れ。
ディオール、 カルティエ、シャネル、アルマーニ、ヴァレンティノ、フェラガモ、プラダ、ルイ・ヴィトン、ロエベ、セリーヌ、ニナ・リッチ、ジバンシー、アライア、グラフ、バランシアガ、ショーメ・・・・ため息を誘うブランドばかり。

モンテーニュ委員会のオーガナイズにより、こうしたメゾンが「格別なオブジェ」を創作し披露するイヴェントを開催。今回参加したのは31店。そのヴェルニサージュが9月13日夕方6時半から行われ、浮き立つ心をかかえながら出かけました。

一枚の招待状で、このイヴェントに参加するすべてのメゾンに入れるアイディアは合理的で、多くの人が評価していました。でも、当然のことながら入り口で厳しいチェックがありました。

ヴァレンティーノのエキゾティックなネックレス。
3点のひとつ。
この日は9月のパリでは珍しく、33度の気温。招待者の服装にも、もちろん興味しんしん。こうした機会に感性に磨きがかかるものです。招待客は各メゾンの顧客がほとんどなので、おしゃれ上手な人ばかり。

ジバンシーのインパクトある「メーキャップ・ビジュー」
レザー、パール、 レースなどを使用。
3点のうちのひとつ。
この日、ハッとするほど魅力的な女性がいました。
その人は淡いピンクのシンプルなノースリーブのドレスを着て、
5連くらいのゴージャスなネックレスをつけていました。いろいろなグーリンが混ざっていたようです。靴はベージュの何の飾りもないパンプス。肩からさげているミニバッグはイエロー。

カラーの組み合わせが独創的なその女性が、ルイ・ヴィトンのブティックに入った途端、輝きが一挙に放たれたようでした。その人は、華やかな光の中に立っているようでした。
「なんてステキな人!」
彼女に視線を奪われた私は、同行した友人にため息をつきながら言わないではいられない。
「ホント、彼女は自分にふさわしいおしゃれを知っている人だわね」
友人もすっかり見とれている。

オーラがあるというのは、こういう人のこと。
彼女を真似て、持っているビジューをいくつも重ねてつけよう、と早速決意。何も新しいのを買う必要はないのです。工夫でいくらでも変化をつけられる。

プラダの貴重なバッグ。
1925年創作で、プラダ家秘蔵。
各メゾンが特別にクリエイトした「格別なオブジェ」は、メゾンによって数もまちまち。一点のみもあれば、ディオールのように5点も創作したメゾンもある。
各メゾンでディレクターが、あるいは社長が会話の相手をしているのが素晴らしい。この界隈には、LVMHのメゾンも多いので、その会長のベルナール・アルノーが家族といらしているのが印象的でした。
友人と再会、新しい人との交流、
おしゃれな女性のセンス拝見と内容が濃いイヴェント。
この「格別なオブジェ」展覧会は9月14日から17日まで開催しています。
ブティックの外で、遅くまで祭典が続きます。